本体の内部をチェックする

本機の拡張性とマザーボードをチェックしよう。拡張スロットの構成はPCI Express x16が1基、PCIが2基、PCI-Express×1が1基となっている。PCI-Express×1は、グラフィックボードの直下となるため、拡張ボードを取りつけるのは現実的ではなさそうだ。一方で、小型ケースながら、PCIスロットの奥行きは確保されており、地デジチューナーボードなどサイズの長いボードでも問題なく利用できるだろう。なお、拡張ベイは光学ドライブ、1TBのHDD、カードリーダーですべて埋まっている。HDDの容量を確保したい場合は、BTOで最大容量となる1.5TBのHDDを選ぶといいだろう。なお、メモリスロットは4基あり、標準で2GBが2枚装着されている。

メモリスロットにアクセスするのは少々難しく、左側面を開けて、フロントをはずし、光学ドライブを固定しているベイをはずす必要がある。最初から32ビットOSが認識できる最大容量が搭載されているので、4GB以上のメモリを認識できる64ビットOSを使いたい、という場合以外に触れることはないだろう。なお、ケーブル類は非常にキレイにまとめられている。

本体を側面から見たところ。ケーブル類はキレイにまとめられている メモリスロットにアクセスするには、光学ドライブ部分をはずす必要がある
3.5インチベイにはHDDとカードリーダーがあり、最初からすべて埋まっている 拡張スロット周辺。PCI-Express×1は、グラフィックボードの直下となる
電源ユニットは300Wとなっている メモリはPC2-6400の2GBが2枚装着されている(合計4GB)

ベンチマークで「LITTLEGEAR L310EV7」の実力を見る

ここからは、ベンチマークでその性能をチェックしていこう。まずは、Windows Vistaの「Windows エクスペリエンス インデックス スコア」だが、プロセッサが5.7となっている以外は、すべて最高値の「5.9」を達成している。続いて、3Dベンチマークの定番Futuremark「3DMARK Vantage」Performance Presetでは、CPU、グラフィックともにかなり高めの数値を出した。参考までにPCMark05の結果も掲載する。

3D MARK Vantage 1.1.0(1280×1024)
  Score
3D MARK Score 6300
CPU Score 24326
Graphics Score 5052
PCMark05
  Score
System Test Suite 8532
CPU Score 7692
Memory 6343
Graphics 16247 HDD 7050

ゲーム系のベンチマークでも高い性能を発揮

国産ゲームのベンチマークも見ていこう。今回試したのはカプコンの人気MMORPG「モンスターハンター フロンティア オンライン」、Direct X10に対応し、マルチコア・マルチGPUへの最適化も行われている美麗グラフィックの「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」、DirectX9世代の定番MMORPGスクウェア・エニックス「FINAL FANTASY XI」の「Vana'diel Bench 3」の3つ。この中で一番注目したいのは、もっともマシンパワーを求める「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」だ。1680×1050ドットという高解像度設定で十分快適に遊べる数値を達成している。MMORPGはもちろんのこと、FPSといったジャンルの最新3Dゲームも快適に遊べる実力を備えているといっていいだろう。

ロストプラネット エクストリーム コンディション
解像度 snow cave
1600×1050 62.8 67.5
1440×810 87.0 67.6
1280×720 104.1 67.7
モンスターハンター フロンティアオンライン
解像度 Score
1600×1050 5844
1440×810 8398
1280×720 10251
Vana'diel Bench 3
High 8202
Low 8786

ボディは小さくてもハイパフォーマンス

省スペースなボディながら、ミドルタワークラスのゲーミングPCとそん色のない性能を持っているのが最大の魅力といえる。電源ユニットが300Wと少なめであるため、大電力を求めるハイエンドなグラフィックボードへの乗り換えは難しいかもしれないが、この小さなきょう体に最新3Dゲームを快適、そして安心して遊べる性能を詰め込んだのは「さすが」の一言。似たようなパーツを集めて自作することは不可能ではないかもしれないが、必要な電力や冷却力の計算は個人ではなかなか難しい。これは、キッチリとした検証環境のあるメーカーならではの1台。しかも、価格はWindows VistaのHome Premiumもセットで9万以下というから驚かされる。コンパクトで高性能なゲーミングPCを探しているなら、ぜひともチェックしてほしい。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
製品名 LITTLEGEAR L310EV7
CPU インテル Core 2 Duo プロセッサー E8500
メモリ 4096MB
HDD 1TB Serial ATAII
チップセット インテル G45 Express
グラフィック NVIDIA GeForce 9800GT/GDDR3 512MB
ドライブ DVD±R 2層書き込み対応DVDスーパーマルチドライブ
OS Windows Vista Home Premium with Service Pack 1
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN
インターフェース USB 2.0×8(前面×4、背面×4)
サイズ W140×D312×H323mm
価格 89,880円(税込)~

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格については、2009/06/08現在の金額です。最新の価格についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

(マイコミジャーナル広告企画)

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