低価格なモバイルノートとして人気を集めているネットブック。確かに魅力的ではあるが、パフォーマンスはお世辞にも高いとはいえず、ディスプレイの解像度も一般的なノートPCに比べると劣っている。とはいえ、高性能なモバイルノートは高価では、と思うところだが、それの印象をガラリと変えるのがマウスコンピューターから登場した新製品 「LuvBook S200S」 。9万円を切る価格ながら、デュアルコアCPU、4GBのメモリ、光学ドライブと十分なスペックに加え、魅力的なデザインも備えている。実機をお借りすることができたので、さっそくレビューをお届けしよう。
Core 2 Duoに4GBのメモリと文句なしの高性能
「LuvBook S200S」 最大の魅力は、低価格ながらインテルのCentrino 2テクノロジーを採用していること。CPUにデュアルコアのCore 2 Duo P8700(2.53GHz)、チップセットにGM45 Express、ネットワークにインテル製の無線LANとCentrino 2に必要な要件をすべて満たしている。HDDは320GBと大容量で、今なら「発売記念キャンペーン」で標準のメモリ2GBから4GBに無料アップグレード可能。ネットブックと価格差はそれほどないが、性能は雲泥の違いを持っている。ネットブックに興味がある人に対して「ちょっと待ってくれ、これを見てくれよ」とオススメしたくなる充実のスペックだ。
ディスプレイは、解像度1280×800ドットの12.1型ワイド液晶を採用しており、1024×600ドット程度が多いネットブックよりも優れているポイントだ。光学ドライブにはDVD±R 2層対応のDVDスーパーマルチドライブを搭載している。同じサイズで読み込み対応Blu-rayディスクドライブを搭載する上位モデル「LuvBook S200X」もあり、コンパクトなボディながらハイビジョン映像を楽しめるのも大きな魅力だ。これも、性能に余裕がある証拠といえる。ネットブックでは、性能不足ではハイビジョン映像はコマ落ちしてしまうコトが多いからだ。本機は、メインPCとして使っても十分満足できるだけの性能と装備を持っている。
魅力的で使いやすいデザインにも注目
天板のカラーにワインレッドを採用しているの魅力のひとつ。周りが映り込むほど美しく仕上げられた深い赤は非常に高級感があり、使う人の所有欲を満たしてくれる。筐体のサイズはW296×D227×H26.3~31mmと12.1型ワイド液晶を搭載しているだけに、底面積はそれなり大きい。しかし、高さ(厚み)については光学ドライブを備えながら多くのネットブックと同等か薄いほど。そのため、バッグに入れてもそれほどふくらまないため、持ち運びやすい。重量は1.93kgとなっているが、性能と装備を考えると軽量といえるだろう。
インタフェースも充実している。USB2.0×3、音声入出力、VGA端子に加え、MMC/SDカード/Memory Stick/Memory Stick Proに対応する4in1カードリーダ、130万画素のWEBカメラを内蔵。さらに、Expressカードスロットに4ピンのIEEE1394も1基用意されている。ネットワーク関係はIEEE802.11a/b/g/n対応の無線LANと100Base-TX/10BASE-T有線LANに対応。最大300MbpsのIEEE802.11nにも対応しているのがうれしいところだ。