TouchSmart tx2のマルチタッチ機能では、2本の指を画面に触れ、それらの指をつまむように閉じたり、逆に開いたりする操作で、画面の表示内容の拡大・縮小が可能となっている。現時点ではInternet Explorer 7、Windows フォト ギャラリー、Office 2007(Word/Excel/PowerPoint/Outlook)、Adobe Readerがこの操作に対応している。
また、Windows フォト ギャラリーおよびAdobe Readerでは、画面に触れた2本指のうち、片方の指を弧を描くように動かすことで、表示内容を90度回転させることも可能。デジカメで撮った写真を見るとき、カメラを縦に構えて撮ったカットが混じっているとつい首を傾けたくなってしまうが、TouchSmart tx2なら画面上で指をサッと動かすだけで表示方向を修正できるというわけだ。
そのほか、画面に触れた指先を上下方向にはじくような操作で画面のスクロールを行うことができるので、画面右端の細長いスクロールバーをクリックしなくてもWebページや文書ファイルを容易に閲覧できる。
図形や画数の多い漢字を書くといった、指先では難しい細かな操作を行う際には、付属の専用電子ペンを使うこともできる。ペン先が画面に接近している間はマウスポインタの形状が変わり、ペン以外のタッチ操作は自動的にオフになる。これによって、ペンを使いながら手が画面に触れても誤操作が起こらないようになっている。
デザインは新パターンの"utakata"
従来製品からのその他の変更点としては、ボディに施されたカラーリングなどのデザインが挙げられる。日本HPのパーソナルユース向けノートPCには、「ZEN-design」と呼ばれる独特のデザインパターンがあしらわれているが、TouchSmart tx2ではZEN-designの新パターン"utakata"(うたかた)を採用。「一切のものは常に変化し生滅して、永久不変なものはない」との概念を表現したデザインだという。
パームレストの色も従来のシルバー基調からブラック基調となり、モバイルノートとしてはより精悍な印象となった。また、HDDの動作などを示すLEDランプは、従来の青色に代わって白色が採用されているが、デザイン性・視認性とも良好だ。
ハードウェアの主要パーツは従来製品の仕様をほぼ継承している。OSはWindows Vista Home Premium、CPUはAMD Athlon X2デュアルコア QL-62(2.0GHz)、メモリーは1GB(最大3GB)、HDDは160GBを搭載する。チップセットはグラフィック機能としてRadeon HD 3200を内蔵するAMD M780Gで、動画再生支援機能の「UVD」にも対応している。
そのほか、着脱式DVDスーパーマルチドライブ、ギガビットLAN、IEEE802.11b/g準拠無線LAN、ExpressCard/34スロット、5in1メディアスロット、VGA解像度のWebカメラなどを備えている。参考までに代表的なベンチマークソフトのスコアを下に示すが、10万円以下のモバイルノートとしては十分な性能を有していると言えるだろう。
PCMark05 Build 1.2.0 | 3532 PCMarks | |
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3DMark06 Build 1.1.0 | 1399 3DMarks | |
FINAL FANTASY XI Official BenchMark 3 | Low | 5198 |
High | 3021 | |
Superπ for Windows Ver 1.1 | 104万桁 | 49秒 |
左側面には5in1メディアスロット、ExpressCard/34スロット、着脱式DVDスーパーマルチドライブ |
右側面にはUSBポート×1、LANポート、アナログRGB出力など(中央のExpantion Portは将来の拡張用) |
アイデア次第でさらに面白い使い方も
冒頭、コンバーチブル型ボディの紹介の部分でも触れたが、このスタイルのノートPCがベストマッチするのは、ビジネス・学生ユーザーなどタッチパネルPCを使う意義がハッキリしている層ということになるだろう。しかし、マルチタッチ対応の新しいタッチパネルに触れてみると、そのような「真面目」な利用シーンだけではなく、もっと積極的にこのマシンを遊び倒してみたいという思いも沸いてくる。
例えば、地図ソフトをインストールしてUSB接続のGPSと組み合わせればタッチ操作のナビマシンとして使うこともできるだろうし、子供に渡したらデジタルスケッチブックとして楽しんでくれるに違いない。オプションのノートブックスタンドを利用すれば、大型のデジタルフォトフレームとして、あるいはWebコンテンツを流しっぱなしにしておくプレイヤーなどとしても活用できそうだ。
しかも、当然のことながら普通のノートPCとしても使えてしまう。これだけの面白さがあるマシンが9万円台というところに、これまでにない魅力が感じられる。
※価格については、4/23現在のものです。最新の価格については日本HPのサイトにてご確認ください。
(マイコミジャーナル広告企画)
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