パワーユーザーであれば当然、PCは買っておしまいではなく、各種パーツの増設や交換を行うことも多いだろう。購入時に豊富なオプションが用意されているとはいえ、後から自分で手を入れやすいかどうかは重要なチェックポイントだ。

このm9690jp/CTを含むHPのm9000シリーズは、約178×394×422mmのコンパクトなミニタワー型でありながら、購入後に自分好みにカスタマイズしていく楽しみも味わえる。ケースのサイドカバーは背面のネジ(手回しも可能)を1本ゆるめるだけで取り外すことができ、拡張スロットやドライブベイに手を伸ばすことが可能だ。

背面のネジ1本でケースを開くことができる。ネジはゆるめてもサイドカバーに留まったままといったところに粋な気遣いを感じる

拡張スロットはグラフィックカードとは別にPCI Express x16スロットが1本空いているほか、PCI Express x4スロット、PCI Express x1スロットがそれぞれ1本ずつ用意されている。ドライブベイの空きは5インチベイ1基(増設用光学ドライブを選択した場合なし)、3.5インチベイ1基(RAID構成の場合なし)となっている。

ベイ側面のレバーによってドライブを固定するので、ドライブの脱着時もドライバーは不要

メモリ増設やHDD交換時はこのケージ部分を取り外す。また、限られたケース容量ながら2台のHDDの間には放熱用のスペースが設けられていることがわかる

PCI Expressスロットはグラフィックカードで埋まっている分を除き、x16、x4、x1がそれぞれ1本ずつ。左下の小さな3つの端子はリモコン受光部接続用

また、別売りオプションのポータブルHDD「HPポケット・メディア・ドライブ」(2.5インチ、160GBまたは250GB)および「HPパーソナル・メディア・ドライブ」(3.5インチ、500GBまたは1TB)に対応しているのも特徴だ。いずれも本体前面の専用スロットに装着するHDDで、取り外すとUSB接続の外付けHDDになる。大容量データを手軽に持ち運んで他のPCでも利用することができるほか、ユーザー毎にデータの保存領域を物理的に分けるといった使い方も可能だ。

オプションの「HPポケット・メディア・ドライブ」

ポケット・メディア・ドライブ用スロットは5インチベイの下、パーソナル・メディア・ドライブ用スロットは前面右下のパネル内に用意されており、手軽にHDDを着脱可能

前面左下のパネル内にはIEEE1394、USB×2、ヘッドフォン、マイク端子。その右上にある「HD Easy Backup」を押すと、メディア・ドライブなどにデータのバックアップを取るためのユーティリティソフトが起動する

ちなみに、内蔵HDDに1.5TB×2台を選択し、これらのメディア・ドライブ用スロットにも最大容量のHDDを搭載した場合、マシン全体では4.25TBものストレージ領域を持つことができることになる。

本体天面は小物が置けるようラバー素材のトレイになっているほか、後部の角の部分にケーブルを挟んでまとめることもできる

ダブル地上デジタルチューナーも搭載可能

m9690jp/CTにはダビング10に対応したダブル地上デジタルチューナー搭載の「ダブル地デジモデル」も用意されている。カスタマイズ可能なパーツが若干異なるため別モデルの扱いとなっているが、チューナー以外のパーツが同一構成の場合、通常モデルから19,950円アップでダブル地デジモデルに変更することができる。

チューナーおよび視聴ソフトはPC用テレビチューナーで実績のあるピクセラの製品を採用している。ダブルチューナーなので、視聴しながら別のチャンネルの番組を録画したり、2番組を同時に録画したりといったことも可能だ。また、リモコン操作やデータ放送にも対応しており、視聴者参加型番組なども家電のテレビと同じように楽しむことができる。

そのほか、本体のデザインとマッチした液晶モニター(ステレオスピーカー付き)を4種類の中からセットで購入することもできる。いずれもビビッドな色彩の得られる光沢タイプのパネルを使用しており、テレビやDVD、Blu-rayのコンテンツを楽しみたいユーザーには特に適している。スタンド部が奥に折れ込んだ形状となっており、キーボードを使わないとき収納できるのもポイントだ。

「HP 2009f」との組み合わせ例

モニター HP 2009f(20型ワイド 1600×900) 17,850円
HP 2159m(21.5型ワイド 1920×1080 HDMI) 24,990円
HP w2228h(22型ワイド 1680×1050 HDMI/USB×2) 28,980円
HP w2448hc(24型ワイド 1920×1200 HDMI/カメラ/USB×3) 42,840円

コストパフォーマンスだけではない、MADE IN TOKYOの価値

以上見てきたように、最新CPUのCore i7や、大容量のメモリ・HDDを使いたいというユーザーにとって、m9690jp/CTは極めて高いコストパフォーマンスを提供してくれる製品と言うことができるだろう。しかも、単にハイスペックが安く手に入るというだけでなく、拡張性や使いやすさといった面でも配慮が行き届いていることがわかった。加えて言えば、m9690jp/CTは日本HPの東京・昭島事業所で生産される「MADE IN TOKYO」モデルでもあり、輸送中の故障の心配が少なく、パーツの不足が無い限り購入時に納品日も確定する。国内での品質管理による信頼性の高さ、安心感も大きな魅力だ。

カスタマイズスペック(構成例)

最小構成
OS Windows Vista Home Premium(64bit)
CPU Core i7-920(2.66GHz)
メモリ 3GB(1GB×3) DDR3-1066MHz
HDD 320GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィック GeForce 9600 GS(768MB)
価格 89,880円
ダブル地デジモデル
OS 地デジ用Windows Vista Home Premium(64bit)
CPU Core i7-920(2.66GHz)
メモリ 3GB(1GB×3) DDR3-1066MHz
HDD 320GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
グラフィック GeForce 9600 GS(768MB)
TVチューナー 2.ピクセラ製 地上デジタルダブルTVチューナーボード
価格 109,830円
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※記事中の価格2009年4月21日現在のものです。最新の価格については日本HPのサイトにてご確認ください。

(マイコミジャーナル広告企画)

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