コントラスト比1000:1、応答速度2ms、輝度300cd/m2を実現
液晶パネルの基本的なスペックを見ていこう。最大輝度は300cd/m2と、最近の製品にしては明るすぎない数値。しかしコントラスト比は1000:1と競合機種と同等レベルだ。応答速度は2ms(G to G)を実現しており、オーバードライブ回路によって残像感を抑えている。視野角は左右各85度、上下各80度と、一般的な液晶テレビと比べるとやはり狭い。実際に角度を変えて画面を眺めてみたところ、視聴位置によって表示色が大きく変化することが認められた。離れた位置から複数人で視聴する場合はきびしい印象があるが、そうした使い方を避ければ逆に気になることもないだろう。
PC接続では、1920×1080という高解像度がそのまま活きてくる。横方向の解像度を活かして多数のウィンドウを並べて配置しても見やすく、Windows Vistaのサイドバーも有効活用できた。ノングレアパネルを採用しているため、写りこみも少ない。個人でのが想定されるPC用ディスプレイとしては、十分満足できる能力を持っている。
1920×1080ドットでWindows Vistaの画面を映した様子 | Vistaのスタートボタン。クッキリ鮮やかに表示されている |
左斜めからの様子。視野角の参考にしてほしい | さらに角度を急にした、右斜めからの様子 |
上から見下ろした様子。予想より変化が少ない | 下からの様子。この角度での視聴は少々厳しい |
残像感が少なく、メリハリの効いた動画再生を楽しむ
PCでの動画再生はもちろん、デジタル映像機器を接続し、動画再生やゲームを楽しむこともできる。「ProLite E2209HDS」には、ディスプレイの応答速度を向上させるオーバードライブ回路が搭載されている。これには、スポーツやゲームなど動きの激しい映像を表示する際、残像感を少なくする効果がある。また、スペック上1000:1であるコントラスト比を20000:1まで改善するACR(Advanced Contrast Ratio)機能を搭載。有効にすると、画面のメリハリが強められ、より迫力ある映像を楽しむことができた。これなら、PC以外の映像ソースも十二分に堪能できそうだ。
複数機器を接続する際に気になるのが、アスペクト比だ。入力された映像ソースのアスペクト比が16:9ではない場合、ディスプレイによっては映像が横に引き伸ばされて本来の比率を保持できない場合がある。しかし本機ではアスペクト比固定拡大モードを備えているため、映像が4:3、5:4、16:10などのアスペクト比であった場合でも、引き伸ばしなしに画面いっぱいに表示可能となっている。映像機器を切り替えるたびに比率を調整する手間がなくなるのは、ユーザにとしては非常にありがたい。
状況に合わせて設定できる、多彩な画質調整機能
「ProLite E2209HDS」のメニュー画面は、「輝度」「表示設定」「色温度」「OSD設定」の4画面から構成されている。このメニューからコントラストや輝度、ガンマ、プリセットのカラー調整を行うことで、多彩な映像ソースに対応できる。もちろん、ユーザ側で直接RGB値を指定するカスタム調整も可能だ。細かい調整が苦手なら、ピクチャーモードによるプリセットで最適なカラーモードをを利用しよう。「標準」「テキスト」「インターネット」「ゲーム」「ムービー」「スポーツ」といったモードが用意されているので、映像に合わせて選択するだけで、最適な画質でコンテンツを楽しめる。
輝度調整画面。輝度とコントラストのほか、エコモードやACRもここで設定する | 表示設定画面。画面位置やクロック、アスペクト比の設定を調節できる |
色温度設定画面。ガンマや色温度、RGB値など色調全般を調節できる | OSD設定画面。ディスプレイのメニュー画面の表示位置や時間を設定する |
その他画面。設定のリセットや信号入力の自動検知のほか、現在の入力信号の確認が行える |
汎用性が高く、情報量豊富で低価格な「ProLite E2209HDS」
1920×1080ドットという、PCでもデジタル映像機器でも使い勝手のよい解像度を採用し、DVI-D、HDMI、VGAという3系統入力を備えた「ProLite E2209HDS」。スペック面だけでも十分魅力的だが、加えて価格が2万円台と手ごろな価格であることもかなりのアピールポイントだ。PCに接続しての使用はもちろん、HDDレコーダーやゲーム機を接続しての汎用モニタとして利用してもよいし、この価格ならセカンドディスプレイとして購入するのもアリだろう。国内メーカーの高解像度液晶ディスプレイを格安で手に入れる、絶好の機会となりそうだ。
標準スペック
メーカー | iiyama |
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型番 | ProLite E2209HDS |
駆動方式 | a-Si TFT アクティブマトリックス |
サイズ | 対角:55cm(21.5インチ) |
画素ピッチ | 0.248mm |
視野角 | 左右各85度、上下各80度(標準) |
応答速度 | 2ms(G to G)、5ms(黒→白→黒) |
輝度 | 300cd/m2(標準) |
コントラスト比 | 1000:1(標準)(ACR機能時20000:1) |
表示可能解像度 | 1920×1080ドット |
信号入力コネクタ | DVI-D(HDCP機能付)、HDMI、VGA |
消費電力 | 標準:41W パワーマネージメントモード時:2W(最大) |
本体色の種類 | ピュアホワイト マーベルブラック |
外形寸法 | W513×H366×D181.5mm |
重量 | 4.3kg(スピーカー、スタンド含む) |
価格 | オープンプライス(実勢価格 22,000円(税込)前後) |
価格については、2009/2/13現在の金額です。最新の価格についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
(マイコミジャーナル広告企画)
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