まずは軽く録音してみる

ICD-UX91」は電源に単4電池を利用する。付属の単4形充電池を使用する場合、使用する前に充電を行う必要がある。充電には、PCのUSBコネクターに接続してUSBバスパワーを使う方法と、別売のUSB ACアダプター(AC-U50AD)を使って家庭用電源(コンセント)とつなぐ方法がある。なお、外出先で電池残量がなくなったときには、アルカリ乾電池を使うこともできるので、もしものときにも安心だ。

今回は、「type N」のUSBコネクターに接続してUSBバスパワーを使って充電を行う。本体下部にあるUSBキャップを外すと現れるUSB端子を「type N」のUSBコネクターに接続すると、充電が開始される。充電が完了したら、「type N」との接続を解除して録音をしてみよう。録音を行うには、本体前面にある[フォルダ/メニュー]ボタンを押して、録音を行うフォルダを01~05から選択したら、右側面の一番上にある[録音/一時停止]ボタンを押せばいい。その下の[停止]ボタンを押せば録音が終了する。

再度「type N」に接続すると、「ICD-UX91」はGドライブとして認識された。録音したファイルはG:\VOICE\FOLDER01~05フォルダに保存されている。ファイルは、「090111_001」のように「録音した日付_連番」という名前で保存されるので、年月日は事前に設定しておくといいだろう。ファイルをダブルクリックすると、MP3を再生する既定のプログラムに設定されているプレーヤーで録音内容が確認できる。今回はWindows Media Playerで再生できた。

type N」との接続は、本体下部にあるUSBキャップを外すと現れるUSB端子を「type N」のUSBコネクターに接接するだけ。USBコネクターに直接接続できないときには、付属のUSB接続補助ケーブルを使用する(右の写真)。接続すると充電が行われる

録音した内容は「ドライブ名:\VOICE\FOLDER01~05フォルダ」に「録音した日付_連番」という名前で保存される。ダブルクリックするとWindows Media Playerで再生できた

本体の設定は、多くは既定のままで十分だが、何回か使って感触をつかんだら、マイク感度くらいは設定してもいいだろう。マイク感度には「会議」と「口述」の2つのモードがある。「会議」は、小さい音を大きくして、全体の録音レベルを最適化する。授業の様子を録音したり、小さい声を拾いたいときなどに使うモードだ。「口述」は、口元にマイクを近づけて録音したり、近くの音を録音するときに使用するモード。今回は「口述」で録音してみたが、手をいっぱいに伸ばして身体から遠ざけてみても、意外にはっきり録音されていたので、まわりの雑音を確認して、何度か試しながらモードを選択するといいだろう。

「type N」での操作は豪快に「ドラッグ&ドロップ」するのが基本

type N」から「ICD-UX91」にファイルを転送するには、転送したいファイル一式をフォルダに入れ、そのフォルダごとドラッグ&ドロップすればいい。音楽を転送するときも、USBマスストレージとしてデータファイルを転送するときも、同じ要領で操作する。「ICD-UX91」から「type N」にファイルを転送する場合は、その逆の操作をする。

type N」へ取り込みはドラッグ&ドロップでOK。ファイル単位でも、フォルダ単位でも、ドライブ単位でもいい。画面はGドライブをまるごとデスクトップにドラッグ&ドロップしてコピーしているところ

ゆっくりはっきり、自分のペースで繰り返し練習ができる

せっかくICレコーダーを使うのだから、本当はおけいこ事の現場で録音してみたかったのだが、今通っているのは料理学校だけなので、今回は、MP3の学習ファイルで英会話の練習をしてみることにした。利用したのはフリーで英会話のレッスンファイルがダウンロードできるイーオンの「ペラペラ(http://www.perapera.co.jp/)」。このサイトでは、会員登録するだけで、英会話の学習に関するさまざまなサービスを受けることができる。 ダウンロードしたいMP3のファイルのあるページを表示したら、ボタンを右クリックしてメニューから[対象をファイルに保存]を選んで「type N」のHDDに保存しておこう。あとは先ほどと同じように、「ドラッグ&ドロップ」で「ICD-UX91」に転送すればいい。

ダウンロードしたいMP3のファイルのあるページでボタンを右クリックして[対象をファイルに保存]で「type N」のHDDに保存しておく。「ICD-UX91」に直接保存してもいいが、いったん「type N」に保存しておいたほうが安心だ

ICD-UX91」はGドライブとして認識されているので、ドライブ直下にEnglishフォルダを作成して、その中に転送したいMP3ファイルを保存するだけでいい

語学の学習時には、お手本となる発音をゆっくりはっきりと聞きたいものだ。そんなときに役立つのが、音程は自然なまま、速度だけを変えるDPC(デジタル・ピッチ・コントロール)機能だ(※1)。オリジナルのスピードを0としたとき、早聞きは+10%ごとに10段階で2倍速まで、遅聞きは-5%ごとに10段階で1/2倍速まで設定できるので、自分のペースに合わせた学習が可能だ。
※1:WMAファイルは遅聞きのみ対応

DPC(デジタル・ピッチ・コントロール)を設定するには、背面にあるDPCスイッチをオンにして、本体前面にある[フォルダ/メニュー]ボタンを長押しすると表示されるメニュー画面で行う

DPCを-10%にして再生しているところ。マイナスにするとゆっくり再生を行うようになるので、英語部分はゆっくりで助かるが、日本語は間延びして聞こえておもしろい。値は、+設定は+10刻み、-設定は-5刻みで設定できる

さらに、語学練習で絶対に外せないのが繰り返し機能。必要な部分だけを再生する機能が「A-Bリピート」だ。再生中に、繰り返しを開始する位置で右側面の一番下にある[A-B]ボタンを押す。これが「A点」となる。続いて、繰り返しの区間の終わりにする位置で、もう一度[A-B]ボタンを押す。これが「B点」となり、A点~B点までの区間が繰り返し再生されるようになる。

再生中に、繰り返しを開始する位置で右側面の一番下にある[A-B]ボタンを押す。これがA点となる(左の写真)。続いて、繰り返しの最終位置で再度[A-B]ボタンを押す。これがB点となり、A点~B点までの区間が繰り返し再生されるようになる(右の写真)。繰り返しを停止するには右側面の上から2番目にある[停止]ボタン、通常の再生に戻すには右側面の上から4番目にある[再生/停止]ボタンを押す

今回、ICレコーダーを久しぶりに使ってみて驚いたのは、「ICD-UX91」の操作の簡単さと音質の良さだ。特に、語学の学習に最適なDPCと繰り返し再生の機能は、一度使ったら手放せなくなること請け合いだ。「type N」との接続もUSBコネクターに接続してドラッグ&ドロップするだけなので、笑ってしまうほど簡単。

軽量・コンパクトなICレコーダー「ICD-UX91」。いつもポケットに入れておいて、気が向いたらサッと取り出して使う、そんな使い方がとってもよく似合う。今回は、英会話の学習用のファイルをダウンロードして使用したが、学校や英会話のスクールで行われた実際の授業を録音して、あとでじっくり復習するのもいいだろう。そしてファイルは「type N」でしっかり管理。語学学習の新しいスタイルになりそうだ。

標準スペック(VAIO「type N」)

型番 VGN-NS90HS/W
OS Windows Vista Home Basic (SP1) 32ビット正規版
カラー ホワイト
ディスプレイ 15.4型ワイド、TFTカラー液晶 [クリアブラックLE液晶]、
解像度:WXGA 1280×800ドット
HDD 約160GB(5400回転/分)
ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ワイヤレスLAN IEEE 802.11a/b/g/n搭載
FeliCaポート 搭載
インターネットセキュリティソフトウェア マカフィー・PCセキュリティセンター(90日期間限定版)
バッテリー駆動時間 約2時間~約3時間(※)
サイズ W約360mm×H約31.4mm(最厚部約38mm)×D約270mm
質量 約2.9kg(バッテリーパック装着時)(※)
価格 64,800円(税込)~

※バッテリー駆動時間や質量は仕様によって異なります。

標準スペック(ICレコーダー「ICD-UX91」)

製品名 ICレコーダー「ICD-UX91
型番 ICD-UX91
録音形式 MP3
フォルダ数 VOICE×5、VOICE以外×500 (※1)
最大ファイル数 VOICE 495、VOICE以外 5000
内蔵マイク ステレオ
再生スピード調整 DPC -50から+100% (21段階)
周波数範囲 (ST) 40-20,000Hz、 (STSP) 40-15,000Hz、 (STLP) 60-7,500Hz、 (SP) 60-10,000Hz、 (LP) 60-3,400Hz
スピーカー径 10mm
実用最大出力 (スピーカー) 90mW
PCインターフェース USB2.0 (Hi-speed) (ダイレクト接続) (※2)
入力端子 ステレオマイク/オーディオ兼用
出力端子 ステレオヘッドホン
内蔵メモリー 内蔵4GB
録音時間 (※3) (ST) 47時間55分、 (STSP) 72時間00分、 (STLP) 192時間00分、 (SP) 288時間00分、 (LP) 1152時間05分
MP3記録曲数/時間 (※4) 約1080曲/約72時間
電源 単4×1本 (※5)
電池持続時間 録音時: (ST) 約14.5時間、 (STSP) 約14.5時間、 (STLP) 約16.5時間、 (SP) 約15時間、 (LP) 約17.5時間
再生時 (本体スピーカー) : (ST) 約18時間、 (STSP) 約18時間、 (STLP) 約18.5時間、 (SP) 約18.5時間、 (LP) 約19.5時間、 (音楽ファイル) 約18.5時間
再生時 (ヘッドホン) : (ST) 約44.5時間、 (STSP) 約44.5時間、 (STLP) 約47時間、 (SP) 約46時間、 (LP) 約48.5時間、 (音楽ファイル) 約44.5時間 (※6)
外形寸法 W約34.4mm×H約99.0mm×D約13.4mm
質量 約48g (電池含む)
付属品 単4形充電池×1、USB接続補助ケーブル、キャリングケース
価格 19,800円(税込)~

※1:VOICEフォルダ内の最大ファイル数は99件、VOICE以外フォルダの最大ファイル数は999件です。
※2:形状的にダイレクト接続できないPCの場合、付属のUSB接続補助ケーブルを使用すれば接続できます。
※3:連続録音、再生する場合、充電池の充電または乾電池の交換が必要になります。複数のファイル・フォルダの総合録音時間です。
※4:128kbps時/1曲4分で換算しています。
※5:ニッケル水素充電池、アルカリ乾電池が利用可能です。別売のUSB ACアダプター(AC-U50AD)を使うと家庭用電源(コンセント)とつないで充電できます。
※6:ソニーアルカリ乾電池を連続使用時。

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価格については、2009/1/23現在の金額です。最新の価格についてはソニースタイルのサイトにてご確認ください。

(マイコミジャーナル広告企画)

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