VAIO「type N」は、毎日使うことを意識した気楽に使えるホームノート。すっきりと配置されたインターフェース類は、使い勝手を意識した親切設計。今回は、MP3で録音できるICレコーダー「ICD-UX91」を使って、英会話のレッスンや音楽を試聴してみた。

デザイン刷新、使い勝手も向上した「type N」

日常使いのノートPCとしてのシンプルマインドを貫くVAIO「type N」とMP3で録音できるICレコーダー「ICD-UX91icon」は、気楽に使えるいいコンビだ

type N」は、やさしい白を基調としたデイリー使いのPC。洗いざらしの布をイメージしたディンプル加工が特徴的だ。この「type N」の標準仕様モデルに新色「ピンク」が加わり、カラーは「ホワイト」「ダークブルー」「ピンク」の3色となった。 VAIOオーナーメードモデル「VGN-NS90HS/W」で選択できる項目は、プロセッサー、メモリー、グラフィックアクセラレーター、3年間保証サービスの4点だけ、とごくシンプル。ディスプレイは15.4型ワイドとゆとりの大画面。OSはWindows Vista Home Basic(SP1)32ビット正規版を搭載し、HDDは約160GB、ドライブはDVDスーパーマルチドライブを搭載している。

組み合わせで注意したいのは、グラフィックアクセラレーターにATI Mobility Radeon HD 3430を選択したいときには、プロセッサーにインテル Core 2 Duo T8400を選択する必要があることくらいだろう。インテル Core 2 Duo T8400は、2つの独立したデータ実行部分を備えたデュアルコア構造。マルチタスクに長けているので、動画を視聴しながら音楽を聴くなど、複数の作業を同時に行うことが多いなら、オススメしたいプロセッサーだ。

インターネットやメールをメインに使うなら、VAIOオーナーメードモデルのみで選択できるインテル Celeron 575がオススメ。ひんぱんに動画を観たり、写真の加工などを行わないなら、メモリー1GB(512MB×2)、グラフィックアクセラレーターはチップセット内蔵のインテル グラフィックス・メディア・アクセラレーター4500Mを選択すると、なんと64,800円(税込)でしっかりしたノートPCが手に入る。今回は、このスペックの「type N」を使用することにした。

ではインターフェースについて見てみよう。よく使うメモリーカード類のスロットは本体前面に配置され、USBコネクターは、使い勝手を考慮して左右に2つずつ振り分けられている。長時間つなぎっぱなしで使うことの多い電源端子やLAN端子は背面に配置して、ケーブルの取り回しをしやすくするなど、使用するシーンをイメージしたさりげない工夫が施されている。デイリーユースのPCだからこそ、ストレスなくスムーズに操作できる環境を装備していると言えるだろう。さりげない工夫につい笑みを浮かべてしまう。 主なインターフェースについては以下に示す写真を参照して欲しい。今回は、たまたま2つ前のモデルが手元にあったので、質感やインターフェースなど、主な外観を比べてみた。

左が新モデル、右が旧モデルの前面および全体の様子。ほとんど同じだが、インターフェースの位置が若干異なる。本体前面には、左からワイヤレスON/OFF切換スイッチ、SDメモリーカードスロット、“メモリースティック”スロット、旧モデルでは、左からSDメモリーカード、“メモリースティック”スロット、ワイヤレスON/OFF切換スイッチがある。

新モデルの左側面の様子。新旧の違いは、左側面と右側面が逆になっているだけなので、ここでは旧モデルの写真は掲載しない。左から外部ディスプレイ出力、マイク入力、ヘッドホン出力、USBコネクター×2、i.LINK端子、ExpressCard/34スロットがある

右側面の様子。こちらも同じ理由で新モデルのみ掲載する。左からUSBコネクター×2、DVDスーパーマルチ・BD-ROM一体型ドライブ(またはDVDスーパーマルチドライブ)がある

左が新モデル、右が旧モデルの背面の様子。電源入力とLAN端子がある。ほとんど同じだが、ヒンジの部分が、新モデルは白い天板が回り込むようになっているのに対し、旧モデルはグレーの切り返しのようなものがある

新モデルは白さがさらに際立ち、特徴の1つであるディンプル加工の編み目が少し大きくなっている。この模様を見るたび思うのだが、甘党の著者はこの凸凹を見るたびに「編み目にチョコレートのかけらが入ったら大変!」と要らない緊張をしてしまうのだ(笑)

MP3で録音、WMAも再生できるICレコーダー「ICD-UX91」

職業柄、著者はかなり早いうちからICレコーダーを使用していたのだが、ここ数年は手書きメモのみで済んでしまう用件が多かったため、ICレコーダーを使うことすら忘れていた。しかし、その間にもICレコーダーの機能は飛躍的に向上していた。最近のICレコーダーでは、音質にこだわるだけでなく、ポッドキャストに対応するものまで出てくるなど、「機能てんこ盛り」の印象があるが、使う目的がシンプルなら、もっと手軽なものでいい。今回は、小型・軽量・手軽に使えるICレコーダー「ICD-UX91」を使って、語学学習やメモの録音を試してみた。

ICD-UX91」は、取り扱いやすいMP3形式のファイルで録音できるICレコーダー。録音だけでなく、MP3やWMA形式のファイルをPCから取り込んで再生することもできるので、オーディオプレーヤー代わりに使うこともできる。また、約4GBある内蔵メモリーには、ファイルの保存もできるので、いざというときUSBマスストレージとしても重宝する。本体は、持っていることを忘れてしまうくらい軽い約48g。厚みも約13.4mmと薄い。この大きさなら、持ち歩くのに何の抵抗もないので、アイデアが浮かんだときや、忘れてはいけないことなどを記録するなど、メモ代わりにどんどん活用できる。

左の写真は付属のヘッドホンを付けたところ。上にはマイク端子(赤)とヘッドホン端子(緑)がある。右の写真は背面の様子。本体上部には、電池の挿入口と、ホールドとDPC(速度調整)のスイッチがある。移動中には、ボタンを間違って押さないように、ホールドスイッチをオンにしてすべてのボタンの操作をできないようにしておこう。電池はDC1.2V、充電式単4形ニッケル水素電池が付属している。DC1.5V、単4形アルカリ乾電池も使用可能だ

左の写真は左側面、右の写真は付属のキャリングケースに入れた様子。ボタンは右側面に集中しているので、グリップしたとき操作がしやすい。ボタンは上から録音/一時停止、停止、早送り、再生/停止、早戻し、A-Bリピートとなっている