ホームサーバー「LM MediaServer」とは
マウスコンピューターのデスクトップPCには、「省スペース型」と「タワー型」に並んで「ホームサーバー」というラインナップがある。初めて購入を検討する人にはピンとこない製品かもしれないが、「ホームサーバー」にカテゴライズされている製品は「Windows Home Server」というOSを搭載しており、実は複数台のPCを所有している人にとって非常に便利な機能を提供してくれる存在なのだ。ホームサーバーラインナップの中でも、49,980円から購入できるもっとも小さな「LM MediaServer 110L」でも、その機能はしっかりと利用できる。「LM MediaServer 110L」のスペックは、ファンレスで動作するCPU「VIA C7(1.0GHz)」、1024MBのメモリという構成。Windows Home Serverの基本的な用途を考えると必要十分ともいえる。HDD容量は標準で80GBだが、1/15現在、無料で倍の容量である160GBに変更できるキャンペーンが行われているので、購入を検討している人はこのチャンスを逃さないようにしたい。より便利にWindows Home Serverを使いたいなら、500GBなどの大容量HDDを選んでおくことをオススメする。
電源ボタンとUSB2.0ポート、Phone端子、Mic端子のみのシンプルな前面パネル | シリアルポートが多数見られる背面パネル。パラレルポートも備えている |
左側面には通気口が設けられており、内部の様子が伺える | 内部の様子。メモリスロットは一基のみで、標準で1024MBが搭載されている |
ベースは前後別々に2つずつのネジで取り付ける仕組み |
Windows Home Server(WHS)って、なに?
「ママでも使える家庭用サーバ」とマイクロソフトが謳う「Windows Home Server」(以下WHS」。これは機能限定のWindowsServer2003であり、家庭において使用されるであろう機能を自動設定してくれるものと考えていいだろう。しかし、元がサーバOSであることをユーザに意識させることなく、他のWindowsと同様の感覚で扱えるのが強み。家庭内ネットワークに通常のPCと同様に配置すれば、クライアントソフト「Windows Home Serverコンソール」を通じて操作が行える。サポートされるクライアントPCの数は10台まで、OSはWindows XPおよびVistaのみとなるが、一般的な家庭においては十分だろう。
Windows Home Server Power Pack 1 日本語版 |
WHSの主な特徴を簡単に説明すると、以下の3つとなる。
- 家庭内PCのファイル共有
- 家庭内PCの自動バックアップとセキュリティ管理
- 共有フォルダへの外部からのリモートアクセス
家庭内サーバのもっとも基本的な機能となるのがファイル共有だ。インストール時から“ビデオ”“音楽”“写真”といったフォルダが作成されており、NAS同様の感覚ですぐに使用できる。これらのフォルダ内のメディアファイルはWindows Media PlayerやXBOX360から再生可能だ。またプリントサーバとしての用途も備えており、「LM MediaServer」に接続されたプリンタを家庭内ネットワークに接続されたPCから共有して使用できる。
“ビデオ”“音楽”などの共有フォルダがあらかじめ一定数作成されている |
続いて自動バックアップとセキュリティ管理。これは家庭内ネットワークに参加しているWindowsXP/Vista搭載PCのデータを、OSを含んで丸ごと自動バックアップしてくれる機能だ。初回の完全バックアップが済んでしまえば、以降は変更されたファイルや新規で追加されたファイルのみをバックアップするため、バックアップ時間も短縮できる。またWHSが家庭内ネットワークに接続されているPCの、ファイアウォールやウィルス対策の設定を常に監視。「Windows Home Serverコンソール」から家庭内のセキュリティ警告をすべて把握することが可能だ。
Windows XP/Vista搭載PCのデータを、決めた時間に自動バックアップできる |
そして、共有フォルダへ外部からカンタンにリモートアクセスできるのも強み。WHSからWindows Liveサービスに登録すると“homeserver.com”というサブドメインのついたURLとダイナミックDNSが無償で提供され、自宅のWHSにアクセスするWebページも自動で作成される。また利用するための設定も、UPnP(ユニバーサルプラグアンドプレイ)に対応しているルーターなら自動で行ってくれる。旅先で撮影した写真や動画も、外部からすぐに自宅のWHSにアップできるようになるのだ。
ルーターが対応していれば、特別な設定を行うことなく外部からアクセスが可能となる |
家庭内のPCの役割を考える
家庭内に複数のPCを所有している人は多いと思うが、必ずしもすべてのPCがハイスペックである必要はないだろう。例えば、子供部屋に置くPCはインターネットにアクセスし、メールを送れればいいだろうし、リビングに置くPCはネットアクセスに加え、メディアファイルを再生でき、静かなほうがいい。ファイルは必ずしも個々のPCに保存する必要はなく、むしろバックアップの手間を考えれば一台に集約したほうが効率的だ。そして、メディアファイルはすべてサーバに保存し、ネットワーク経由で再生を行う。
こういった役割分担の視点を持つと、ネットトップである「Lm-M100S」とホームサーバー「LM MediaServer」の利点が見えてくる。PCに詳しい人がサーバを管理し、必要なスペックのデスクトップPCをそれぞれが使えば、家庭内のPC環境も安価かつ効率的に構築できそうだ。今回は家庭内という想定でクライアントPCはネットトップを紹介したが、持ち運びも考慮するなら、これがUMPCでもよいだろう。PC一台一台を個々に管理する状態から、家庭内のPCを全体として捉える環境構築を、この冬考えてみてはいかがだろうか。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
---|---|
型番 | LM MediaServer 110L |
CPU | VIA C7 1.0GHz |
メモリ | 1024MB |
HDD | 80GB |
チップセット | VIA CN700 + 8237R Plus |
ディスプレイ | 別売り |
グラフィックス | VIA S3 UniChrome Pro |
OS | Windows Home Server Power Pack 1 日本語版 |
LAN | 100Base-TX/10Base-T LAN |
インターフェース | USB2.0×4(前面×2、背面×2)、VGA、パラレル、シリアル×4 |
サイズ | W60×D213×H236mm |
価格 | 49,980円(税込)~ |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格については、2009/1/15現在の金額です。最新の価格についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
(マイコミジャーナル広告企画)
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