「Adobe Premiere Elements 7」のインスタントムービー作成機能

「Adobe Premiere Elements 7」は、Adobe社がホームムービー作成用として販売しているものだ。Adobe社には「Adobe Premiere Pro」というプロフェッショナル仕様で評判の高い映像編集ソフトがあるが、「Adobe Premiere Elements 7」は、そのエッセンスを受け継ぎながら、初心者でもわかりやすく手軽にムービーが編集できるソフトとして作られている。最新フォーマットAVCHDにも対応しているから、“ハンディカム”『HDR-CX12』のハイビジョン映像を取り込んで編集することもできる頼もしい存在だ。

取り込んだビデオクリップを確認再生するときは、整理ビューのビデオクリップをダブルクリックすればよい。ムービーを作成するときは、クリップを選びドラッグ操作で下の「シーン/タイムラインパネル」に再生順に並べていくだけ。ストーリーを考えながらクリップを並べていくのはとても愉快な作業だ。

整理ビューのビデオクリップをダブルクリックすると、「名札管理」ダイアログボックスが表示され、各クリップを再生、確認することができる

タイムラインでの編集画面。ムービーを構成している要素とその関係が時系列に表示される。タイムラインでは、シーンのトリミングや追加、マーカーによる重要なフレームの指定、クリップの合成やスーパーインポーズの制御など細かな編集が行える

ビデオクリップを再生順に並べれば、一応ムービーの形ができるが、これだけでは芸がない。タイトルの表示をはじめ、シーンが切り替わるときの演出やエフェクトなどをムービーに加えて、カッコ良く仕上げたいところだ。今回は、「インスタントムービー」を利用してみた。「Adobe Premiere Elements 7」のインスタントムービー機能は、用意されているテーマを選ぶだけで、本格的なムービーが短時間で作成できる。ビデオクリップを自動的に分析してさまざまな編集を施し、テーマ通りのムービーに仕上げるのだという。そこで、犬のコミカルな行動に合わせて「コミック」というテーマを選択してインスタントムービーを実行してみた。出来上がったムービーを再生してみると、ツボを押さえた演出が効いていてかなり面白い。大いに和ませてもらった。

「インスタントムービー」のボタンをクリックして後は表示される指示に従う。実際に行った設定は、ムービーに適用するテーマを選び、タイトルに表示する文字を入力しただけ。あっという間に面白ムービーが作成できた。テーマに合ったサウンドトラックも付く。なお、インスタントムービーのカスタマイズも可能だ

「Adobe Premiere Elements 7」の便利機能

作成したムービーは、さまざまな形式で書き出すことができる。DVDやブルーレイディスクへの書き込み、Webサイトへのアップロード、携帯電話やPSPの再生用ファイルの書き出しなどに対応している。思い出を集めたムービーをブルーレイディスクにして大切な人にプレゼントしたり、子供やペットのビデオクリップを携帯し、出先で再生して和むなど、いろいろな楽しみ方ができるのがうれしい。ムービー作家としてWebデビューする夢もかなえるのもいいだろう。

ムービーを書き出すときは、タスクパネルの「書き出し」ビューで、書き出す形式を選択し、設定操作をする。1つのムービーをいろいろな形式で書き出せるから活用の幅は広がる。書き出し後に「クイックシェアとして保存」を実行しておくと、次から同じ形式と設定で簡単に保存できるプリセットが作成される

「Adobe Premiere Elements 7」には、インスタントムービー以外にも、ビデオクリップを整理して検索しやすくする機能や、ムービーを編集する機能がたくさん用意されている。「スマート名札」は、ビデオクリップの画質、明るさ、焦点など自動的に分析して自動的に名札を付ける機能だ。名札が付けられたビデオクリップは、一覧から名札を選ぶだけですばやく見つけ出せる。また、スマート名札の分析時には、シーンが変化したところでサブクリップに分割する処理も同時に行われるので、クリップ中の利用したい部分を選択するのに使える。自動分割されたサブクリップを確認してみたところ、的確に分割されていてとても使いやすかった。

今回はすべてを試してみることはできなかったが、映像を合成したり、サウンドトラックをビデオクリップの長さにぴったり合わせたりする編集操作も簡単に行えるようだ。ビデオ取り込みからムービー編集を経て、ファイルに書き出すまで、一連の手順を通して「面倒だな」という感じることはなかった。いろいろ凝った編集をして夢中になり、時間が経ってしまうことはあるかもしれないが、操作自体はシンプルでわかりやすい。実際一番時間を要したのは書き出すときのレンダリングの待ち時間だったが、これはムービーが完成した後の休憩にちょうどいいかもしれない。

取り込んだビデオクリップを自動的に分析して名札を付ける「スマート名札」実行後の画面、クリップごとに付けられた名札が表示される。また、シーンを解析して作成されたサブクリップも表示される

プレビュー画面でトリミング操作中。ムービーを再生し、使用する部分の始めと終わりを「インを設定」、「アウトを設定」で指定できる

タスクパネルの「ムービーの編集」ビューで「円形(波紋)」のビデオエフェクトを設定中。エフェクトには、初期設定がされているので、適用するとすぐに効果が確認できる。エフェクトを適用してムービーにさまざまなタッチを加えていく

二度とないイベントは映像で残しておきたい。また、面白いものに出会ったとき、それをビデオカメラで撮影するのは楽しいものだ。しかし、撮影した映像が貯まってくると、「見たいものが探せない」「だらだら見ていると時間ばかりかかる」など、見て楽しむことすら大変な作業になってくるのも事実だ。取り貯めたビデオを活かし切るために、ムービーを作成するというのはとてもいいアイデアだと思う。撮影したビデオを眠らせておかないという現実的な目的のためだけでなく、ムービーを作成する作業自体を楽しめる上、完成後はムービーを見せる人と楽しい時間を共有できるはずだ。

いつものように、ラクな気持ちでデスクに向かって動画編集ができるVAIO「type J」と、“メモリースティック”タイプのハイビジョン“ハンディカム”『HDR-CX12』なら、動画を思う存分楽しむ格好のパートナーになるに違いない。

標準スペック(VAIO「type J」)

製品名 VAIO「type J
型番 VGC-JS91S・JS91HS
OS Windows Vista (Home Premium / Home Basic) (SP1) 32ビット正規版
カラー シルバー / ピンク / ブラウン / ピアノブラック / ライムグリーン
プロセッサー インテル Core 2 Duo E8400 / E7400 / E2200
ディスプレイ 20.1型ワイド TFTカラー液晶[クリアブラック液晶] 解像度:WSXGA+ 1680×1050ドット
メモリー 4GB (2GB×2) / 2GB (1GB×2) / 1GB (512M×2)
グラフィックアクセラレーター+ワイヤレスLAN・Bluetooth機能 NVIDIA GeForce 9300M GS GPU + IEEE 802.11b/g/n・Bluetooth搭載 /
インテル グラフィックス・メディア・アクセラレーター X4500HD (チップセットに内蔵) +なし
HDD 約1TB / 約500GB / 約320GB
ドライブ ブルーレイディスクドライブ ( DVDスーパーマルチ機能搭載 ) /
DVDスーパーマルチ・BD-ROM一体型ドライブ /
DVDスーパーマルチドライブ
ワープロ・表計算ソフトウェア Office Professional 2007 /
Office Personal 2007 with PowerPoint 2007 /
Office Personal 200
インターネットセキュリティーソフトウェア マカフィー・PCセキュリティセンター
(36ヶ月版 / 24ヶ月版 / 15ヶ月版 / 90日期間限定版)
動画・静止画・音楽編集ソフトウェア Adobe Premiere Elements 7 + Adobe Photoshop Elements 7 +
VAIO Edit Components + DigiOnSound 5 L.E. for VAIO (HDV対応版) /
Adobe Premiere Elements 7 + VAIO Edit Components +
DigiOnSound 5 L.E. for VAIO (HDV対応版) /
Adobe Photoshop Elements 7 / なし
PDFファイル作成ソフトウェア Adobe Acrobat 9 Standard / なし
日本語入力ソフトウェア ATOK 2009 for Windows [広辞苑 第六版セット] /
ATOK 2009 for Windows / なし
ホームPC活用ソフトウェア ジャストホームEX2 / なし
Webカメラ《MOTION EYE》 搭載
FeliCaポート 搭載
サイズ 本体最小傾斜時 W約487mm×H約408mm×D約157mm / 本体最大傾斜時 W約487mm×H約378mm×D約276mm、キーボード W約427mm×H約23mm×D約128mm
質量 本体約8.5kg、キーボード約0.7kg(※)
価格 99,800円(税込)~

※質量は仕様によって異なります。

標準スペック(“ハンディカム”『HDR-CX12』)

型番 HDR-CX12icon
イメージセンサー 1/3.13型クリアビッドCMOSセンサー
記録画素数 静止画時最大1,020万画素相当
総画素数 566万画素
有効画素数 動画時: 381万画素 (16:9時) /286万画素 (4:3時)
静止画時:381万画素(16:9時) /508万画素(4:3時)
レンズ カール ツァイス「バリオ・ゾナーT」レンズ
ズーム 光学12倍
フォーカス 自動/手動(ダイヤル・タッチパネル)
F値 F1.8~3.1
f(焦点距離) f=4.9~58.8mm
液晶モニター 2.7型(16:9)/21.1万ドット クリアフォト液晶プラス
映像記録 HD画質:MPEG4 AVC/H.264 SD画質:MPEG2
音声記録 ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーデジタル2ch(ズームマイク連動)
対応記録メディア “メモリースティック PRO デュオ”、
“メモリースティック PRO-HG デュオ”
サイズ 約W69×H67×D129mm(バッテリー装着時:約W69×H67×D131mm)
質量 約370g
価格 118,000円(税込)
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価格については、2008/1/6現在の金額です。最新の価格についてはソニースタイルのサイトにてご確認ください。

(マイコミジャーナル広告企画)

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