ディスプレイや全体のサイズは最適か?

日常的にPCを使うシーンを考えてみると、やはり多いのはメールのチェックやWebページの閲覧だろう。ネットブックのディスプレイは7インチ程度から10インチ前後で、解像度は1024×600ドットといったところだ。このサイズのディスプレイでは、やはり画面をのぞき込むといった感じになる。また、全体のボディサイズもだいだいW約250mm×D約170mm×D約20mm程度と小さいため、キーボードそのものも、キーも小さくなっている。指や手の大きい人はキーボードを打つときにも工夫が必要になってくるだろう。

メールはまだしも、Webページやデジタルカメラで撮影した写真を閲覧するには、ある程度ゆとりのある画面で見たいものだ。その点、「type N」なら15.4型ワイド液晶で解像度1280×800ドットの大画面でくつろぎながら見ることができる。液晶は明るくコントラストの効いた[クリアブラックLE液晶]を採用し、長時間使用しても目が疲れにくい工夫が施されている。また、キーボードの「Fn」+「F10」を押すだけで画面を拡大/元に戻せる「ドキュメントズーム」機能もあるので、小さい文字も読みやすくできる。こういった細かい点についても、毎日使うことを考慮した優しい配慮がうかがえる。

左が通常画面。「Fn」+ 「F10」を押すと、画面がグンと拡大する「ドキュメントズーム」機能。小さい文字や細かい部分がよく見えるようになる。もう一度押せば元に戻る

ドライブやストレージについて見てみよう

写真の整理やデータのバックアップを行うには、DVDドライブは必須である。「type N」のVAIOオーナーメードモデル『VGN-NS90HS』は、DVDスーパーマルチドライブを標準搭載。読み出しであれば、DVD-ROMなら約8倍速、書き込みはDVD±R2層で約6倍速と申し分ない。ストレージはHDD約160GBが搭載されている。

いっぽうのネットブックであるが、低価格帯のものはまずドライブ非搭載である。そのため、DVDコンテンツを見たり、DVDからソフトウェアをインストールしたい場合には、外付けのDVDドライブを利用しなければならない。ヘビーなモバイラーなら、DVDやCDのデータをイメージにして持ち歩くこともできるが、容量が大きくなるのと、著作権に拘わる問題を無視することはできない。そもそも手間がかかるので、ネットブックでそこまでやるのは時間の無駄だろう。

なお、ネットブックのストレージはHDDなら約120GB~160GB程度。最近では、SSDが採用されるケースも増えてきているが、容量は約8GB~16GBとあまりにも少ない。小型・軽量・静音・高速と利点の多いSSDだが、コンパクトデジタルカメラでさえ、数GBのメディアを使うのが当たり前になってきているこのご時世に、たった8GB程度ばかりの容量しかなくては、あっという間に足りなくなるのは目に見えている。こういった点からも、ネットブックは、メインPCとしてではなく、サブマシンとして使うことを想定していることがわかる。それでもSSDにこだわるなら、軽量・高速であるSSDを選択するトレードオフとして、他のスペックが低く抑えられていることはないか、よく確認したほうがいいだろう。

その他のスペックを見てみよう

6万円以下のネットブックのプロセッサーはAtom N270(1.60GHz)クラスが多く、メモリーは最大1GB。搭載OSは、ほとんどすべてWindows XP Home Edition SP3である。この環境でWindows XPが搭載されているので、やはり動作は軽くなるが、最新のソフトウェアを利用したり、セキュリティ面での配慮を考えると、やはりWindows Vistaの採用を検討したいところだ。

type N」のVAIOオーナーメードモデル『VGN-NS90HS』で6万円を切る設定にカスタマイズすると、プロセッサーは、インテル Celeron 575(2.0GHz)、グラフィックアクセラレーターは、モバイル インテル GM45 Expressチップセット内蔵のインテル グラフィックス・メディア・アクセラレーター4500M、3年間保証は<ベーシック>、メモリーは1GBとなる。搭載OSは、Webページの閲覧やメール、写真の閲覧など、PCを家庭で利用するのに適したWindows Vista Home Basicが採用されている。懐に余裕があるなら、できれば1万円プラスしてメモリーを2GBにしたいところだ。それでも税込69,800円となるので、メインPCを購入することを考えれば非常にお得である。

さて、ここまで駆け足でネットブックと「type N」を比較してみたが、いかがだったろうか。最近では、テレビショッピングでもネットブックを購入できるようになっているが、中にはモバイル端末とセットで数百円で売り出されるものまで登場するなど、異常事態には驚くばかりだ。ネットブックは、スペックを抑えてあえて低価格に設定しているものも多いため、メインのPCとしてではなく、2台目、3台目のサブノートとして割り切って使用することを考えたほうがいいだろう。

心配なのは、この混乱に乗じて、PCを使ったことのない人が、意に沿わないものに手を出さないかということだ。初めて買ったPCがネットブックでは、「せっかく手に入れたのに使えない」なんて不幸なことになりかねない。6万円を切る価格のネットブックを見て、俄然「やる気」になったPC未体験者がいたら、説得してでも「type N」を勧めよう。

標準スペック(VAIO「type N」)

型番 VGN-NS90HS
OS Windows Vista Home Basic (SP1)正規版
カラー ホワイト
ディスプレイ 15.4型ワイド、TFTカラー液晶 [クリアブラックLE液晶]、解像度:WXGA 1280×800ドット
HDD 約160GB(5400回転/分)
ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
ワイヤレスLAN IEEE 802.11a/b/g/n搭載
FeliCaポート 搭載
インターネットセキュリティソフトウェア マカフィー・PCセキュリティセンター(90日期間限定版)
バッテリー駆動時間 約2時間~約3時間(※)
サイズ W約360mm×H約31.4mm(最厚部約38mm)×D約270mm
質量 約2.9kg(バッテリーパック装着時)(※)
価格 59,800円(税込)~

※:バッテリー駆動時間や質量は仕様によって異なります。

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価格については、2008/12/15現在の金額です。最新の価格についてはソニースタイルのサイトにてご確認ください。

(マイコミジャーナル広告企画)

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