6万円以下のパソコンが軒並み登場し、これまでPCの購入を控えていた人も触手を伸ばすようになってきた。この価格帯のPCは、ノートPC、UMPC、ネットブックなどがひしめき合っている状態だ。手頃な価格だからこそ、自分に合ったピッタリの1台を入手しよう。
安ければいいのか! 価格で見るノートPC
6万円以下の低価格なネットブックが人気だ。しかし低価格であることばかりが注目されて、肝心な利用スタイルを考えることがおざなりになってはいないだろうか? そこで今回は、6万円以下で入手できるネットブックの平均的なスペックと、12月26日までなら59,800円から購入できる「type N」VAIOオーナーメードモデル『VGN-NS90HS』とを比較する。と比較する。PCのサイズや利用目的を考えて、自分がどんなPCを使いたいのか見定めるヒントにしていただければと思う。多少、異種格闘技に近いような気もするが、思い切ってわかりやすいところを見てみたい。
ソニースタイルでは、12月26日までなら59,800円で購入できる「type N」VAIOオーナーメードモデル『VGN-NS90HS』。メインPCとして活用できる大画面ノートでこの値段は破格と言っていい |
「ネットブック」とは
まず最初に、「ネットブック」とは何かについて簡単に説明しておこう。ネットブックとは、Webブラウズやメールなど、ネットワークの利用を中心に据えた廉価PC。インテルによるネットブックの定義は以下のとおりだ。UMPCについては囲み内にまとめたので、興味のある人は参照して欲しい。
- Webブラウズやメールなど、ネットワークの利用を中心としたデバイス
- ディスプレイは10インチ以下
- インテルAtomプロセッサー搭載
- OSはWindows(Windows XP)またはLinuxを搭載
これはあくまでインテルの提唱する定義であり、似たようなスペックであれば「ネットブック」と呼んだり、「ミニノート」と呼ばれたりしているのが現状で、これからの動向によっては、とらえられ方も変わってくるものと見られる。そもそも定義だけ見たところでピンとこないと思うので、利用スタイルを想定して「type N」との違いを具体的に見ていこうと思う。
UMPCとは
低価格帯の小型PCで、ネットブックに加えて今にわかに脚光を浴びているのが「UMPC」。「ウルトラモバイルPC」と呼ばれる超小型ノートPCだ。こちらについても簡単に説明しておこう。マイクロソフトによると「Windows XPのフル機能を備えた超小型PC」ということだ。主なハードウェアの仕様は次のとおり。
・搭載OSはWindows XP Tablet PC Edition 2005
・約7インチ以下、解像度800×480ドット以上のディスプレイ
・質量は約900グラム程度
・タッチパネル採用
・ネットワークとしてWiFiおよびBluetoothをサポートしている
しかし、この定義は必ずしも定着しているふうもなく、搭載OSが異なったり、タッチパネルが採用されていないなど、定義から微妙に外れていても、広義ではUMPCの範疇に入れてしまっているようである。外出先ですぐに使えることを目的としたものが多く、メインPCとしてよりも、モバイル仕様の強力なサブノートと考えたほうがいいだろう。