次は、一般的に価格のしわ寄せが寄りやすいデザイン面をチェックしていこう。

ミニノートでは、そのコンパクトさから、ともするとオモチャのようなきょう体になってしまうことがあるが、「HP Mini」では、細部までしっかりと作り込まれているという印象を受ける。デザイン、質感ともに申し分のない仕上がりで、確かな堅牢性の高さもうかがえる。

外装はアルミとマグネシウム合金の二重構造を採用しており、表面は金属的な美しさを表現できるアルミを使用。冷却用のスリットが見せる雰囲気と相まって、いかにも“パソコン”という印象だ。アルミの表面にはアルマイト(陽極酸化)処理とヘアライン加工を施しており、キズを付きにくくするだけでなく、独特の質感を出してくれている。また、手で触っても、指紋がまったくつかない点もお伝えしておきたい。

電源部などに搭載されたLEDも映えるうえ、ネジ1つない丸みを帯びたフォルムには、非常に高級感あふれるものとなっている。

ディスプレイパネルを閉じたところ

内部に採用されたマグネシウム合金は、軽く硬いという特徴を持っており、高い強度で内部のパーツをガードしている。また、HDDには「HP 3Dドライブガード」を備え、大切なHDDを保護してくれる。

さすがに落としてみることはできなかったが、多少の落下や揺れ程度では内部が壊れたり、大きなキズが付いたりすることはないだろう。設計上一番緩んだり壊れたりしやすいと思われるヒンジ部分にもマグネシウム合金を使用しているとのことで、何度か開閉を繰り返してみたが問題は感じられなかった。全体的にしっかりと作り込んであるといっていいだろう。

ディスプレイとの接合部であるヒンジは、ちょっと変わったL字型ヒンジとなっている。これは、全体の高さを抑え、限られたスペースでもパソコンを無理なく開くための工夫。気軽に持ち運べるサイズながら、8.9インチのワイド画面は一般的なノートと同程度の1280×768という高解像度を実現している。

ディスプレイ表面は、キズから保護してくれるアクリル樹脂プロテクション・パネルでコーティング。パネルを閉じたときに、キーボードや筐体にあたってキズが付くのを防ぐためのソフトラバーも配置されている。 さらに、両サイドには内蔵ステレオスピーカ、ディスプレイ上部に内蔵ステレオマイクを、上位モデルのみWebカメラを搭載する。

Internet Explorerをフル画面で表示した場合

続いて、「HP Mini」の大きな特徴の1つでもあるキーボードを見てみよう。

本製品では、タッチパッドを横長に配置し、英字キーボードを採用することで、キーピッチ17.5mmの92%フルサイズキーボードを搭載している。また、キートップは主要キーが凹んでおり、それ以外は凸面加工というユニークな構造をとる。日本語キーボードに慣れ親しんでいたため、[漢字]キーでの切り替え([alt]+[`]で切り替え)や「@」の位置などに若干戸惑ったが、こだわった分、キーボードの打鍵感は非常に良好で、キーストロークもしっくりと来るので、長時間打ち続けてもまったくストレスを感じなかった。

マウスパッドのボタンが左右に配置されていることも含めて慣れは必要だが、同クラスのキーボードと比較すると非常に使いやすいと感じた。

主要キーに凹面加工を施した英字キーボード

通常、「ミニノートはスペックが心許ない」、「モバイルノートは価格が高い」、「それ以上のサイズとなると持ち運びにくい」という一長一短が生まれやすいのがノートパソコンの宿命。しかし、「HP Mini」はミニサイズでありながら、一般的なノートパソコン程度のスペックを揃え、59,850円という価格から購入できる。また、構成を見た場合、上位モデルの79,800円という値段はかなりのお得感があるといっていいだろう。

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※価格については、2008/06/05現在のものです。最新の価格については日本HPのサイトにてご確認ください。

(マイコミジャーナル広告企画)

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