指紋認証・顔認証・パスワード、各個人の使いやすい方法でログオン

家族みんなで1台のパソコンをシェアする場合、いちばん肝心な点は、個人のプライバシーを保ちつつ使えること。Windows Vistaはマルチユーザーに対応しており、ユーザーアカウントとパスワードを各個人に適用することで環境を切り替えて利用することができる。ではM51Snでこれをもう少し使いやすくしてみよう。

まずは指紋認証によるログオンを試そう。指紋認証を利用するには、「My Identity」としてスタートメニューに登録されている「ASUS Security Protect Manager for Vista」ソフトウェアから登録作業を行う。このソフトはウィザード式に指紋の登録を行っていくもので、基本的な流れは、まずユーザーアカウントに対応するパスワードを設定(設定済みであれば問題ない)、次にセンサーで指紋を実際にスキャンしていく。登録手順は、ソフト上に表示された左右の手のひら型の図から、登録する指をクリックした後、センサー上を指でなぞる。これを4回ほど行うことで信頼性を高めている。なお、気持ちゆっくり目になぞるのが登録のコツだ。

ASUS Security Protect Manager for Vistaから指紋データを登録。登録後は指紋認証でWindowsにログオン可能となる

このウィザードを完了してログオフしてみると、ログオン画面に「ログオンするためには指を滑らせ...」という一文が追加されている。この場合、その横のユーザーアカウントを選ぶ手間なく、そのまま指紋センサーで指紋をスキャンすればユーザーを判別して自動的にログオンできる。

指紋登録後はログオン画面に指紋スキャンを促すメッセージが現れる

次は内蔵ウェブカメラを使った顔認証。ノートパソコンを開いて、"顔を見せる"だけでログオンできるという機能だ。こちらは「ASUS SmartLogonマネージャ」ソフトウェアから登録を行う。ソフトを起動すると、ウェブカメラからの映像を映し出すウインドウと右上にユーザーアカウントとパスワードを入力する入力ボックスが表示される。まず登録するユーザーアカウントとパスワードを指定し、ウェブカメラをのぞき込む。そしてユーザーアカウントとパスワードの入力ボックス下にカメラの絵をしたボタンがあるので、これをクリックすると登録される。登録後はログオン画面にウェブカメラの映像が映し出されるようになる。

ASUS SmartLogonマネージャで「顔」を登録。画像は撮影用に認識を甘くした状態だが、標準でもかなりしっかり認識される。一度登録した後はキャプチャ画面上にユーザー名が表示され、認識状態も確認できる

ログオン画面にウェブカメラ画像が追加される。このままウェブカメラを見つめていると……

顔写真からユーザーを自動判別

自動的にログインへと進む

ただし注目してほしいのは複数の認証方法を組み合わせた使い方。髪型を変えた等の理由でもし顔認証がどうもうまくいかない場合でも、指紋認証を使えばログオンできる。もし指先をけがして絆創膏を貼っているような場合でもパスワードを入力すれば良い。家族みんなでパソコンを使う場合、みなが同じPCスキルとは限らない。キーボード入力に不慣れな場合、パスワード入力よりも指紋認証や顔認証の方が楽というのは確か。紹介したとおり登録作業も難しいものではなく、これら基本的なカスタマイズ方法をまとめた写真付き小冊子も付属している。こうした機能を活用し、家族みんなが積極的にパソコンを活用できるようになれる、それがリビングパソコンの理想的なスタイルでもあるだろう。

リビングのテレビ、ノートのワンセグを連動! お得な情報を逃さない

ここからはもう少しリビングノートの活用方法を探ってみようと思う。みんなで使えること、そしてリビングならではの使い方と考えてみたところ、思いついたのがテレビだ。「リビングにはテレビがあるんじゃないか?」と言うところだが、しかしフォーカスしたいのはデータ放送の方。データ放送というとまだあまり認知度が高いとは言えないが、情報番組やバラエティではなかなか有益な情報が流されている。ただ、テレビのデータ放送は、映像にオーバーレイする形で見やすいとは言い難い。そこで、PC用に広く普及しており、かつデータ放送を受信できるワンセグチューナーに注目してみた。

今回はアイ・オー・データ機器のワンセグチューナー「SEG CLIP(GV-SC300)」をピックアップ。そしてこのGV-SC300はアンテナ感度も高く、これでも感度が不足ならF型変換ケーブルも付属するので宅内アンテナ端子を利用することも可能だ。また、M51Snは、前、右、後と3面にUSB2.0ポートを装備しており、装着する際の自由度も高い。これで映像放送は大画面なテレビで、データ放送はノートパソコンで受信するというスタイルが可能となった。

今回はGV-SC300をチョイス。M51Snなら右側、背面、前面の3方向にUSBポートを搭載している

番組と連動した様々な情報も得られるPC用ワンセグチューナー。大画面テレビの不便なところを補完する使い方もできるのではないだろうか

ASUS M51Snの使いやすさはリビングパソコンの用途にもマッチ

ASUS M51Snは基本的に高いスペックのオールマイティパソコン。今回紹介したリビングで使うパソコンというのはほんの一例に過ぎない。今夜はゲームするから、DVDを観るから、家計簿つけるねと、各個人が個々の部屋に持って帰っても活躍してくれるというのが本当のところだ。

このM51Snをリビングで、みんなで使うという視点からチェックしてみた今回のレビューだが、最後にオススメポイントをおさらいしておこう。まずはデザイン。大画面液晶とスタイリッシュな液晶天板は、みんなで使ううえで重要なポイント。次はキーボードのテンキー。家庭内でほかにデスクトップも混在しているとか、家計簿ソフト・表計算ソフトを使っている場合にはここに注目して欲しい。違和感の無い使いやすさを感じてもらえることだろう。そしてみんなで使う時に便利なインタフェース。指紋認証や顔認証、これを使えば各々のプライバシーを保ったままパソコンがもっと簡単に利用できるものとなる。この春、リビングのパソコンをリプレースしてみようという方は是非このASUS M51Snに注目して欲しい。

標準スペック

型番 M51Sn
CPU インテル Core 2 T8100
OS Windows Vista Home Premium
メモリ 2GB
HDD 約160GB
液晶ディスプレイ 15.4型ワイドTFTカラー液晶、1,440×900ドット(WXGA+)
グラフィック NVIDIA GeForce 9500M GS
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R 2層記録対応/LightScribe対応)
インターフェース D-Sub 15ピン×1、DVI-D ×1(外部ディスプレイ出力)、S-VIDEO出力×1、USB 2.0/1.1×4、IEEE1394(4ピン)×1、ExpressCardスロット(54/34)×1、ヘッドホン(S/P DIF対応)×1 マイク×1、ライン入力×1
無線LAN IEEE802.11a/b/g(Wi-Fi適合)、IEEE802.11n(Draft 2.0)
Bluetooth Bluetooth Version 2.0+EDR(Enhanced Data Rate)
セキュリティ機能 指紋認証センサー、TPM、顔認識機能
バッテリー駆動時間 約2時間
サイズ W365mm×D269.5mm×H28mm(最厚部40.5mm)
重量 約2.95kg
実勢価格 189,800円(税込)前後
マイコミジャーナル 価格情報4/4現在

(マイコミジャーナル広告企画)

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