オプションでセキュリティと堅牢性をさらに強化

仕事のデータやアドレス帳など、PCには漏えいすると困る情報が大量に保存されていることだろう。外出先でPCを利用する場合には、人目に触れる場所に放置しないという基本的な心構えに加え、万が一の紛失などがあった場合にも、内部の情報にアクセスさせない工夫が必要だ。

LaVie G タイプJicon」は、カスタマイズによって、指紋認証センサーを搭載することができる。指紋によって重要なファイルを暗号化・復号化する「File Safe」を利用することにより、データへの不正なアクセスをブロック可能だ。また、指一つでWindowsにログオンできるため、スムーズかつセキュアにPCを利用できるようになる。指による認証を一度試してみると、パスワード入力の手間無くログオンできる快適さに驚いてしまう。

カスタマイズによって、指紋センサーを搭載可能。Windowsへ指一本でログオンできたり、ファイルの暗号化を行えたりと、さまざまな用途に利用できる。

より高度なセキュリティが必要な場合には、「TPMセキュリティチップ」もおすすめだ。アカウントにパスワードをかけていても、ハードディスクを取り外し、別のPCに接続すれば、中の情報を取り出すことができてしまう。しかし、「TPMセキュリティチップ」を利用することにより、ハードディスク自体が暗号化できるため、データのセキュリティを高めることができるのだ。

Felicaポートも搭載可能

LaVie G タイプJicon」は、12.1型ワイド「スーパーシャインビュー液晶」を搭載している。画面の色が鮮やかに見える光沢処理に加え、映り込みを抑える低反射処理を施しているため、文字の入力時などに光が写りこんでしまい作業がしにくいというようなことはない。また、解像度はWXGA(1280×800)のワイドサイズで、Excelなどの広い作業面積が必要なアプリケーションの操作もスムーズだ。

インターフェイスは、USB2.0が2基、Ethernet、PCカードスロット、SDメモリーカードスロット、D-sub15ピン。標準的な構成で、必要十分な拡張性を備えているといえるだろう。

ぜひともカスタマイズで追加して欲しいのが、本体右側のパームレストに搭載可能なFelicaポートだ。Felicaポート選択時に付属するソフトウェア「かざしてナビ」では、SuicaやPASMOなどの利用履歴を調べることもできるため、会社で利用している場合には、経費の精算などの際に役立つだろう。

また、EdyへのチャージやeLIOを利用してのネットショッピングなど、さまざまな場面で活用することができる。通常ならば駅や店舗に足を運ばなければできない作業を家でできるという便利さは、一度体感したら忘れなれないものとなる。「かざしてナビ」を利用することで、Felica対応のカードや携帯電話をかざすことでスクリーンセーバーを解除する機能や、暗号化したファイルを復号化する機能を利用することもできるのも便利だ。

右側のパームレストにFelicaポートを内蔵可能。乗車や買い物の履歴を簡単に調べることができるようになる。

携帯性と堅牢性、セキュリティ、基本性能のいずれをとっても文句の付けようのない完成度の「LaVie G タイプJicon」。モバイルノートPCの購入を検討しているならば、必ず選択肢の一つに入れておきたい一台だ。

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