軽量・高耐久性を兼ね揃えたモバイルノートPCの決定版
PCを持ち歩く機会の多い人がもっとも気にするのは、可搬性の高さと耐久性だろう。「LaVie G タイプJ」は、その二つを両立するモバイルノートPCだ。
12.1型ワイド液晶搭載で、サイズは292(W)×214(D)×29.8(H)mmと、ビジネスバッグにらくらくと収納できるほどコンパクト、かつ薄型のボディ。DVDスーパーマルチドライブを内蔵するにも関わらず、約1.15kgと軽量で、実際に持ち歩いてみても苦にならないのが印象的だった。また、ディスプレイを固定するラッチがなく、使いたいときに片手で簡単に開けられるのも、モバイルPCとしての実用性が高い。
コンパクトなボディながら、キーボードが打ちやすいのもうれしい。キーピッチは17.55mmと、B5サイズとしては余裕を持った作りになっている。打鍵音が小さいため、周囲が静かな環境でも、気を使うことなく入力ができるという点も評価したい。
タッチパッドの操作性も上々だ。パッドの右辺を上下に移動することによる縦スクロールや、下辺を左右になぞることによる横スクロール、ボタン左右を同時に押すと作動するオートスクロール機能など、操作を補助する多彩な機能を搭載している。タッチパッドが苦手な人でも、自由自在にカーソルの操作を行えるだろう。
天板には、マグネシウム合金を採用し、面への耐圧試験では300kgfをクリアする堅牢性を誇る。さらに、点加圧の試験においても、耐圧25kgfをパスし、満員電車など、PCに圧力がかかる場面でも、安心して携帯することが可能だ。
さらに耐久性を上げたければ、カスタマイズメニューで、「ハードディスクセーバー」機能を選択するといいだろう。PCを落としてしまった場合に、落下を感知して、ハードディスクの磁気ヘッドを退避エリアへ移動する機能。これにより、ディスクにキズが付くことを防ぎ、データ消失の危険性を軽減することができる。
デザインの良し悪しも、人目に触れる機会が多いモバイルノートPCでは重要な点だ。「LaVie G タイプJ」のボディは、漆黒に輝くピアノブラックを採用し、高級感にあふれている。
全面フラットのスタイリッシュなデザインで、取引先でのプレゼンやカフェなどでの使用時にも自信を持ってカバンから取り出すことができる。クリアブラックのボディはキズが目立ちやすいので、その点が気になる人は、カスタマイズで「スクラッチリペア」塗装モデルを選択するといい。天板についたキズを修復しやすくなるため、カバンからの出し入れも神経質になる必要がない。
基本性能の高さと充実した通信機能に注目
CPUには、省電力機能にもすぐれたデュアルコアCPUであるCore 2 Duo 超低電圧版 U7600を採用。高い処理能力を有しながらも、4セルのバッテリパック(M)で5.3~5.7時間、大容量6セルのバッテリパック(L)利用時には8.0~8.6時間の長時間駆動を実現している(構成によって駆動時間は異なる)。こまめに電源を休止状態にすれば、一日充電をしなくても利用できるほどの持久力だ。
ワイヤレス機能が充実している点にも注目したい。最廉価構成でも、IEEE802.11a/b/gに対応する、トリプルワイヤレスLANを搭載。手持ちの無線LANアクセスポイントが、どのタイプに対応しているのかを考えることなく導入できる。また、複数のアンテナを利用することで、最大300Mbpsの通信速度を誇るIEEE802.11nを搭載するモデルも選択でき、無線LANのデメリットであった接続の不安定さと速度の遅さを解消可能だ。
さらに、マウスやキーボード、ヘッドセットをワイヤレスで利用できるBluetoothや、最大3.6Mbpsでの通信を行える「FOMA HIGH-SPEED」も搭載可能。ケーブルのある周辺機器を利用しにくい場所でも、スムーズに作業できる。
「ワイヤレスUSB」機能をチョイスすることもでき、これを選択すれば、ワイヤレスUSBハブに接続した機器を、無線で操作可能になる。「LaVie G タイプJ」は、通信回線と周辺機器の両方を煩わしいケーブルなしで利用可能な最先端のマシンであるといえるだろう。