12.1インチワイドの液晶画面の解像度は1280×800ドット。モバイルノートとしては一般的なサイズであり、特に不満を感じることはないといえる。

通常、タブレットPCでは感圧用のパネルを装備するために、輝度・コントラストが低く、映り込みが激しいという共通の弱点を抱えてしまうのだが、前モデルと比べてもかなり改善されているといっていいだろう。

タブレットPCとはいえ、文字入力にはキーボードを用いることが多いと思うので、こちらにもふれていこう。カタログスペックでは、キーピッチ19mm、キーストローク2.5mmとなっており、モバイルノートとしてはかなり余裕をもった設計だ。実際に打った感じも、ファンクションキーなど一部のキーがやや打ちづらいものの、概ねストレスなく利用できた。

タッチパッドも操作感は良好。表面に穴のあいた独特な形状でさわり心地もよく、ブレーキを利かせた快適な操作が可能だ。パッドの右側には2Wayスクロールバーを配置しており、縦長の文書で作業する際やWebページをスクロールさせる際には重宝する。

穴あき加工がされたタッチパッド部分

すぐ上部にタッチパッドをオフにするボタンも備えている。マウスを使用する時やキーボードでテキスト入力を行う際にオフにしておけば、不意に触ってポインタが飛んでしまうといったトラブルを未然に防げる。細やかな配慮がなされていると感じる。

拡張スロットとしては、USB2.0スロットを3基搭載するほか、5in1メディアスロットとExpressCard/34スロットを本体の左側面に装備している。アクセス性も考えられており、同クラスのノートPCとしては拡張性の面でも及第点であるといえる。ExpressCardスロットには、HPモバイルリモートコントローラを収納することが可能だ。

HPモバイルリモートコントローラはExpressCardスロットに収納できる

着脱式のスーパーマルチドライブを搭載すれば、コントローラを使って離れた位置からDVDの再生を行えるほか、QuickPlayを始動させるQuick Launch Buttonも備えている。ディスプレイ右下部のQuickPlayボタンによって、DVD鑑賞や音楽CDの視聴など、「HP Pavilion Notebook PC tx2005/CT」をAV機器のように扱える。

特筆すべきは、ディスプレイ下部に搭載されたALTEC LANSINGブランドのステレオスピーカーだ。大音量で割れることもなく、ノートPCとは思えないような本格的なサウンドが楽しめる。

迫力あるサウンドが楽しめるステレオスピーカー

これらのエンターテイメント機能に加えて、オプションでWebカメラや指紋認証機能を搭載できるなど、同クラスのノートPCとしては、非常に機能が充実している。

デフォルトでデュアルコアのAthlon 64 X2を採用しているCPUをはじめ、グラフィックなどの基本性能においても十分なスペックを持っている。Windows Vistaであるという点を考慮に入れて、メモリを2GB搭載しているモデルを選択したとしても、かなりコストパフォーマンスの高い製品といえるのではないだろうか。

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