リーズナブルな価格ながら、高い処理能力とグラフィック性能を兼ね備えた、マウスコンピューターのデスクトップPC 「MDV-ADVANCE ST 4900X2」が登場した。注目のポイントは3つ。10ベイの拡張が可能な新ケースを採用したこと、最新のグラフィックカード、NVIDIA GeForce 8800GTを搭載していること、クアッドコアCPUを搭載していることだ。 2007年度はアッパーミドルクラスのグラフィックカード選びが難しかった。価格から考えるとGeForce 8600GTSということになるが、ゲームで遊ぶことを考えるとコストとパフォーマンスのバランスの良い旧世代のGeForce 7900GSなどが使い勝手が良く、「これを選んでおけば当分大丈夫!」というグラフィックカードが選びにくかったのだ。しかし、10月30日に発売されたGeForce 8800GTは、従来のアッパーミドルクラスであったGeForce 8800GTS 320MBを凌駕するパワーを備えながらも価格が抑えられており、現在とくにゲーマーに大人気のグラフィックカードとなっている。それではさっそく、拡張性豊かになって新登場したケースから見て行ってみよう。
高い拡張性を備える、美しいピアノブラック風ケース
ATXサイズの新ミドルタワーケースは、以前のケースよりもさらにストレートでシンプルな外観となっており、精悍さすら感じる。このピアノブラック風のシンプルな意匠に、高い拡張性が備えられているのだ。パワーボタン、LED、Mic/Line端子、USB端子はひとつの5インチベイにまとめられており、必要に応じて位置も変えることができる。最上段の5インチベイには、光学ドライブが取り付けられている。また3段目の5インチベイのカバーを開けると3.5インチベイ変換アダプタが取り付けれれているので、フロッピーやカードリーダーを取り付けたい場合はこちらを利用しよう。なおフロントパネルに吸気口はないが、サイドにはしっかり設けられている。フロントに開口部がない分、静粛性も優秀だ。購入後に吸気不足を感じたら、12cmファンを追加で取り付けるのもいいだろう。バックパネルは過不足なく必要な端子が取り揃えられており、冷却面も心配なさそうだ。内部の増設スロットは余裕たっぷりの10ベイが用意されており、うち6つを空きベイとして使用できるので増設で困ることはないだろう。
シンプルで装飾の少ない精悍なラインを持ったフロントパネル。ピアノブラック風の塗装が映える。ファン用の開口部がないので、静粛性も高い | 十分な拡張性を備えたリアパネル。新旧の端子群は一通り取りそろえられており、またPCIスロットの空きにも余裕がある |
サイドパネルには、CPUとPCIスロット部に開口部が設けられている。発熱の大きくなりがちなパーツに対し、新鮮な空気を吸気できる | フロントパネルに開口部がない分、サイドにスリットが用意されており、HDDへの吸気はここから行われる。購入後に不足を感じたときはファンを追加しよう |