モバイルを充実させる通信機能
ノートPCでは無線LANの利用が欠かせない。無線LANの内蔵はいまやノートPCでは常識だが、FMV-BIBLO MG75XNでは最新のIEEE802.11nドラフト2.0に対応する無線LANが内蔵されている。最大通信速度は300Mbps。最近はIEEE802.11nドラフト対応のアクセスポイントの低価格化が進んでいるので、IEEE802.11nの高速通信が利用できる環境は今後も増え続けるだろう。オプションなしに最新の無線LANに対応できるのはありがたい。もちろん、IEEE802.11nは後方互換性が確保されているので、既存のIEEE802.11g、あるいはIEEE802.11bのアクセスポイントでも問題なく利用できる。
また、Bluetoothも標準搭載だ。Bluetoothに対応するPHSや携帯を使って出先でインターネットに接続できるほか、Bluetoothキーボード、マウス、あるいはヘッドセットなどが利用できる。
ワンセグにももちろん対応可能。カスタマイズメニューによりワンセグチューナーを搭載でき、視聴や予約録画ができる。ワンセグ搭載モデルにはアンテナを内蔵しているが、電波状態により外部アンテナの利用も可能だ。アンテナ端子はヘッドホン端子が共用で、いわゆる中電界地域など、さほど電波が強くない場所ならヘッドホンがアンテナ代わりになる。ノートPCでワンセグを視聴するときにはヘッドホンやイヤホンを利用することが多いので、それがアンテナ代わりになるのは理にかなった設計ではないだろうか。なお、付属のアンテナ変換ケーブルを使ってTVアンテナを接続することもできるようになっている。
もっとも、ノートPCはビジネス中心、ワンセグは不要という読者も少なくないだろう。そんな読者のために、カスタマイズメニューにはワンセグ無しの選択が用意されている。基本装備にはこだわりたいが遊びの要素は排除したい、という読者ならワンセグ無しモデルがお勧めだ。
デュアルコアのハイパワー、ハイパフォーマンスに満足
ここまでにも何度が触れたが、CPUにはインテル Core 2 Duo プロセッサT7250(2.0GHz)を搭載する。また、カスタムメニューにはT7500(2.20Hz)も用意されており、より高い処理能力への要求にも対応できるのだ。
最新のデュアルコアプロセッサは、やはりいい。Windows VistaのユーザーインタフェースをAeroに切り替えても、ストレスをまったく感じさせず、Officeアプリケーションの起動も速く快適だ。
もっとも、快適なレスポンスにはCPUの性能だけでなくメモリ容量も重要。FMV-BIBLO MG75XNの標準搭載メモリは1GBだが、カスタムメニューで2GBの搭載が可能となっている。メモリ容量を増やすと、操作のレスポンスが上がることに加えて、スワップの発生が抑えられるので結果的にバッテリ稼働時間の延長にもつながる。バリバリ利用したいユーザーにはメモリ2GBの搭載がお勧めだろう。
また、FMV-BIBLO MG75XNを使っていて驚かされることのひとつにWindows Vistaの起動速度が挙げられる。もともとWindows Vistaは起動が速いOSだが、FMV-BIBLO MG75XNは他のPCに輪を掛けて起動が速く感じられるのだ。
その秘密は、標準で搭載されるIntel Turbo Memoryにある。Intel Turbo MemoryはWindows VistaからサポートされたWindows ReadyBoostとWindows ReadyDriveに対応するオンボードのフラッシュメモリ。ReadyBoostはスワップの代わりに本体メモリ不足を補う機構、ReadyDriveはHDDのアクセス速度の遅さをカバーするキャッシュメモリの一種だ。
FMV-BIBLO MG75XNに搭載されているIntel Turbo Memoryは1GB。十分なメインメモリを搭載するFMV-BIBLO MG75XNでは、とくにReadyDriveの効果が大きく、先に挙げたWindows Vistaの起動速度の速さや、アプリケーションの起動・終了のレスポンスの良さにつながっているようだ。
また、Intel Turbo Memoryは、HDDアクセス頻度を低下させる効果も期待できる。HDDアクセスはバッテリ消費の激しい動作だけに、Intel Turbo MemoryがFMV-BIBLO MG75XNの長いバッテリ稼働時間に役立っているのだろう。
使い方にあわせたカスタマイズを
冒頭に述べたようにFMV-BIBLO MG75XNは富士通WEB MART専用モデル。富士通WEB MARTでは多彩なカスタマイズメニューを用意している。本稿の最後に、お勧めのカスタマイズを紹介しておくことにしよう。
カスタマイズメニューは、本文で触れたCPU、メモリ、ワンセグに加えてHDD容量の選択が可能。また、OSには標準のWindows Vista Home Premiumに加え、Windows Vista Businessが用意されている。Windows Vista Businessは、Home Premiumとは異なりWindowsドメインの参加が可能だ。また、Vista Home Premiumには搭載されていないバックアップ機能など、ビジネスでの利用に適した機能を装備する。したがって、ビジネス重視ならWindows Vista Businessの選択がお勧めだろう。
というわけで、用途別にお勧めの構成例を3パターンほど考えてみた。まずはビジネスノートの構成例。
お勧め構成例1~社内での使用がメインのビジネス向け構成
OS | Windows Vista Business |
---|---|
CPU | Core 2 Duoプロセッサー T7500(2.20GHz) |
メモリ | 2GB(1GB×2) |
ハードディスク | 160GB |
TV機能 | なし |
マウス | 光学式マウス(USB) |
バッテリー | 内蔵バッテリー |
ソフトウェア | Office Personal 2007セット |
電話サポート | お問い合わせ10件まで無料 |
通常WEB価格
284,800円
↓
割引クーポン&割引アップグレード適用価格
230,832円
ビジネス向けではOfficeなどの快適動作が重要。したがって、CPUやメモリを重視する代わりにワンセグチューナーは不要。また、デスクノートとしての利用も重視してUSBマウスを付属させる。デスク上でのビジネスが主で、たまにモバイルという方なら表のような構成がお勧めだろう。
一方、ビジネス用のPCを外に持ち歩くことが多い人のためのモバイルビジネス構成が次の表だ。
お勧めの構成例2~社外でもバリバリ使うビジネス向け構成
OS | Windows Vista Business |
---|---|
CPU | Core 2 Duoプロセッサー T7250(2.0GHz) |
メモリ | 2GB(1GB×2) |
ハードディスク | 120GB |
TV機能 | なし |
マウス | なし | バッテリー | 内蔵バッテリパック+増設用バッテリーユニット |
ソフトウェア | Office Personal 2007セット |
電話サポート | お問い合わせ10件まで無料 |
通常WEB価格 275,440円
↓
割引クーポン&割引アップグレード適用価格
215,560円
バッテリ稼働時間を考慮してCPUは欲張らず、代わりにベイオプションとして増設バッテリをチョイス。また、デスクトップとPCを共用することが多いだろうからHDDの容量も欲張らない、という構成だ。モバイル重視なら、例のようなバッテリ稼働時間を重視した構成がお勧めだろう。
ビジネスよりもむしろ自宅で使うPCに、という方のための構成は次表の通りだ。
お勧めの構成例3~家でもモバイルでも使えるパーソナル向け構成
OS | Windows Vista Home Premium |
---|---|
CPU | Core 2 Duoプロセッサー T7250(2.0GHz) [標準] |
メモリ | 1GB(512MB×2) [標準] |
ハードディスク | 160GB |
TV機能 | ワンセグチューナー内蔵 |
マウス | なし |
バッテリー | 内蔵バッテリー |
ソフトウェア | なし |
電話サポート | お問い合わせ10件まで無料 |
通常WEB価格
224,800円
↓
割引クーポン&割引アップグレード適用価格
183,792円
自宅での利用ならDVDメーカーなど個人での利用に適したソフトが付属するWindows Vista Home Premiumがお勧めだろう。また、メモリも1GBで十分に快適に使えるはずだ。その代わりに、メディアデータを扱うことが多いのでHDDは十分な容量を確保したい。もちろん、ワンセグも必須だ。
以上は筆者が考えた構成例に過ぎない。WEB MARTでは好みに合わせたカスタマイズが可能なので、用途を想像しながらメニューを選んでみて欲しい。きっと読者に最適な構成が見つかるはずだ。
なお、WEB MARTでは現在、最新カスタムメイドモデルの割引キャンペーンを実施しており、割引クーポンや各種割引アップグレードなどの特典を提供中。3年保証もつき、送料無料とお買い得になっている。本記事を読んで興味を引かれた方は、サイトをチェックしてみるといいだろう。
[PR]提供: