使用されているパーツをチェック!
それではさっそく、実際に使用されているパーツをチェックしてみよう。使用されているインテル G31 Express搭載マザーボードは、ECSのG31T-M。前ページでG31はインテル公式仕様ではFSB1066MHzまで対応ということを説明したが、実はこのマザーボード、ECSが独自でFSB1333MHzに対応させている。これによりCPUに関してはほぼG33同等のものが利用できるのだ。メモリはDDR2-800 1024MBを2本搭載し、デュアルチャネルの構成。計2GBで困ることはそうそうないと思うが、メモリスロットはこの2本で埋まっているので、増設の際は注意しよう。
また、初期構成では内蔵グラフィックスであるGMA 3100になっているが、もしゲームなどもプレイするのであれば、各自グラフィックカードをBTOで追加しよう。
標準ケースながらも工夫されているポイントが、HDD用の3.5インチシャドウベイだ。サイドから挿入する形となっており、それだけでも使いやすいが、手回しネジを外し、スライドしてベイごと取り外すこともできる。またベイの下部には8cmファンが取り付けられるようになっており、冷却に不安がある場合はファンを追加するのもいいだろう。搭載されているHDDは、標準構成ではSATA2の160GB。扱うファイルの種類によっては足りなくなる場合もあるので、動画などを扱うことを前提とするなら、500GBなどの大容量HDDに変更するのがオススメだ。光学ドライブは日立LGのスーパーマルチドライブ「GSA-H62N」が搭載されている。電源はマウスコンピューターオリジナルで、容量は400W。標準構成のまま使うには問題ないが、ハイエンドグラフィックカードを使用する際は電力不足も起こりうるので、注意しておきたい。
Vistaは快適に利用できるか?
それでは、実際にOSを快適に動かせるかどうかチェックしてみよう。プリインストールOSはWindows Vista Home Premiumなので、Windows エクスペリエンス インデックスのスコアを確認してみることにする。基本スコアは3.5と低めになっているが、これは内蔵グラフィックスを使用しているためだ。サブスコアを見ていくと、「プロセッサ」は最高値の5.9、「メモリ(RAM)」は5.5と、処理速度については折り紙付きだ。「グラフィックス」、「ゲーム用グラフィックス」はそこそこの3.9、3.5にとどまっているが、特にゲームなどをする予定がなければ全く問題はないだろう。
用途を考えてBTOでカスタマイズ!
非常に高性能なCPUを備えたLm-i440Xだが、低価格を実現するためにやむなく削られている部分もある。もし標準構成に不満があれば、BTOで必要なものだけを追加、変更し、自分に合ったマシンを組み上げよう。
現時点でクアッドコアCPUを必要とする用途といえば、動画編集がまず思い浮かぶ。時間のかかる動画エンコードにおいては、クアッドコアが絶大な効果を生むからだ。となると、真っ先に追加・変更したいのはHDDだろう。標準構成では160GBとなっているので、これを大容量化する、もしくは大容量HDDを増設するのがベストだ。本機をエンコードマシンにと考えている人は、ぜひご検討いただきたい。また、Windows XP搭載モデルや、液晶ディスプレイとのセットモデル、Office Personal 2007インストールモデルなども用意されているので、自分の用途と予算に合わせた構成を、頭を悩ませながら決めるといいだろう。
スペック
型番 | Lm-i440X |
---|---|
CPU | インテル Core 2 Quad Q6600 |
メモリ | 2048MB |
HDD | 160GB |
グラフィック | インテル グラフィックス・メディア・アクセラレーター 3100 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
OS | Windows Vista Home Premium |
価格 | 89,880円(税込)~ |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格については、2007/11/09現在の金額です。最新の価格についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
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