長年隆盛を誇ったシングルコアCPUも今や下位グレードとなり、各社から発売されているパソコンは、ほぼデュアルコアCPU一色に染まっている。そして今年9月、インテルの新CPU発売と同時にCore 2 Quad Q6600が値下がりしたため、クアッドコアCPUをメインストリーム層のPCに搭載するのも現実的になってきた。
本機は、最小構成89,880円という低価格ながらも、Core 2 Quad Q6600を搭載したデスクトップPCだ。価格が価格だけに、すべてにおいて最良のパーツを使っているわけではないが、クアッドコアCPUを必要とする人が最小限の出費で導入できる点はありがたいところだろう。今回は、この「Lm-i440X」について探っていこう。

コンパクトな筐体に最新のCPUが搭載されているLm-i440X。まさに「柔よく剛を制す」を地で行くマシンだ

G31チップセットを採用、ミニタワーで取り回しもラクラク

Lm-i440Xでは、Core 2 Quad Q6600をMicroATX仕様のマザーボードに搭載している。そのため本体ケースはミニタワー型のスチールケースとなっており、サイズは思いのほかコンパクトだ。サンプル機ではフロントパネルは光沢仕上げのブラックだが、シルバーを選択することもできる。フロントアクセスできるのはUSB端子×2、Mic端子、Line端子と標準的。バックパネルではパラレルポートが省かれており、またIEEE 1394は搭載されていないため、少々さびしさを感じるかもしれない。チップセットはインテル グラフィックス・メディア・アクセラレーター 3100を内蔵したインテル G31 Express。FSB1333MHzまで対応した上位のG33と違い、インテル公式仕様ではFSB1066MHzまでの対応となっているので今後のCPU交換は難しくなるが、Core 2 Duo Q6600はもともとFSB1066MHzなので、そのまま使う分には特に問題にならないだろう。

精悍なブラックが映えるフロントパネル。5インチベイ×2、3.5インチベイ×2、3.5インチシャドウベイ×3と、ミニタワーとしては十分な拡張性が確保されている

フロント下部のカバーを開けると、USB2.0端子×2、Mic端子、Line端子が姿を現す

光学ドライブのOPENボタンを押すと、ドライブのトレイが5インチベイカバーを押しあけて開く。トレイも黒塗りで、イメージの統一が図られている

バックパネルは標準的な構成。グラフィック機能が内蔵されているため、VGA端子がバックパネルに存在する

ケース内部。ケース内の熱は、リアの8cmファンによって外部に排気する。またサイドパネルにはメッシュの吸気口が設けられている

ケーブル類は、空気の流れを妨げないよう結束バンドでまとめられている

マウス、キーボード、製品マニュアル、付属品一覧表のほか、ドライバやソフトのCD-ROM、サンワサプライ製スピーカーなどが付属する