9月3日、VAIO type Cの秋モデルが発表された。これまでのかわいらしいイメージからは完全に脱却し、高級感の漂う、大人のための逸品となっている。今回では、そんな新type Cシリーズの魅力に迫ってみたいと思う。
大人をイメージした華やかなボディに一新
VAIO type Cが、より華やかになって生まれ変わった。ボディカラーは、ラグジュアリーピンク、ブライジングレッド、インディゴブルー、ピュアホワイトの4色。また、VAIOオーダーメードモデルでは4色に加えて「ブラウンリザード」が追加され5色から選ぶことができる。これまでのポップでかわいらしいイメージから、光沢塗装による豪華なイメージに一新されて高級感を演出している。特にブラウンリザードは、リザードスキンを模した型押し模様によって、艶やかな質感が上品な雰囲気を醸しだしている。その他、ラグジュアリーピンクとブレイジングレッドには3度塗りの多重塗装を採用し、味わい深い色合いに仕上がっている。本体には「ルミナストリム」という銀色の縁取りが施され、高級車のような趣きだ。また、ディスプレイをオン/オフにしたときや、パソコンの開閉時、AV操作ボタンを押したときには、前面にある「イルミネーションLED」が青から白へとゆっくりと明滅し、幻想的な雰囲気を味わうことができる。
左からインディゴブルー、ブレイジングレッド、ラグジュアリーピンク、ピュアホワイト。別売のアクセサリなどでカラーコーディネートすることもできる |
VAIOオーダーメードモデル限定で、スペシャルカラー「ブラウンリザード」が用意されている |
ディスプレイをオン/オフにしたときや、AV操作ボタンを押したときには、「イルミネーションLED」が青から白へとゆっくりと明滅する。 |
「VAIOオーナーメード」で好みの組み合わせが実現
基本のモデルのVGN-CR50B/WとカラーモデルのVGN-CR60B各色の構成は共通で、CPUにIntel Celeron 530を、OSにはWindows Vista Home Premiumを搭載。また、チップセットにインテル GL960 Express、メモリ1GB、ハードディスク120GB、光学ドライブにDVDスーパーマルチドライブを装備している。ただし、VGN-CR60Bには各ボディーカラーに対応した色のキャリングケースが標準で付属するが、VGN-CR50B/Wには付属しないなどといった違いがある。
上位モデルのVGN-CR70B/Wはカラーラインアップがピュアホワイト1色であるものの、CPUにインテル Core 2 Duo T7250、ハードディスク160GB、グラフィックにATI Mobility Radeon X2300を搭載するなど、より充実した構成となっている。
そして、何と言ってもオーナーメードモデルのVGN-CR90シリーズは要注目だ。ボディカラーを初めとしてOS、CPU、メモリ、グラフィックアクセラレータ等、ほぼすべての要素を自由に組み合わせことができるため、まさに自分専用の特別な一台を手に入れることができるのだ。なお、型番はVGN-CR90NS・CR90S・CR90HSと3種類あり、選択したOSにより変化する。よく確認しよう。
以下のCTOシミュレーターで、ぜひ予算やこだわりに応じたカスタマイズを試してみて欲しい。
「VAIO type C」 VAIOオーナーメードシミュレーション
http://www.jp.sonystyle.com/Style-a/Ownermade/cr90/index.html
大きくなった表示画面
表示解像度はこれまでと同様1280×800ドットと変わりないが、ディスプレイのサイズは13.3型ワイド液晶から14.1型ワイド液晶へと変わり、より見やすくなった。それでも重さは約2.5kgに抑えられている。この程度なら、ちょっとした移動にも持って行けるだろう。バッグに入れて持ち歩くなら、衝撃を吸収するクッション材などを改良して、薄く強くなった別売のキャリングケースを使うと、安心かつ便利に持ち運びができるだろう。
長い爪でも打ちやすく、工夫を施したキーボード
新しいtype Cのキーボードは、各キーが独立して並び、垂直にはめ込まれている。このキーボードには、女性ならではの悩み「長い爪ではキーボードが打ちづらい」ことを解消するために、前のキートップにひっかからないような調節が施されているという。残念ながら筆者は深爪気味なのだが、それでも実際に打ってみると、打ち応えがあってなかなかよい。それもそのはず、キーピッチは約18mm、キーストロークは約2mmもあるのだ。type Tでも同じタイプのキーボードを採用していることからも、今後のVAIOでは各キーが垂直にはめ込まれたタイプのキーボードが増えていくと予想される。
新しくなったキーボード。表面の色はブレイジングレッドのみが黒、それ以外は銀色となっている。各キーは隣のキーとは独立して並んでおり、長い爪でもひっかからないように調節されている |