米Googleは7月24日(現地時間)に米カリフォルニア州サンフランシスコで開催されたイベントにおいて新型「Nexus 7」「Android 4.3 "Jelly Bean"」「Chromecast」の3製品を発表した。本記事では各製品の概要についてより詳しく、イベントの模様も交えて紹介する。

タブレットの出荷台数が従来型のPCのそれを追い越し始めるなか、昨年2012年にNexus 7がリリースされて以降はAndroidベースのタブレット出荷が急上昇。今回発表されるのはそのNexus 7の新製品

2013年モデルの第2世代Nexus 7。色はブラックのみで、画面サイズは7.2で同一ながらやや縦長のデザインになっている

よりスリムでLTE対応になった新型Nexus 7

今回の発表内容に関しては事前に家電量販店経由のリークが多数出ていたほか、実際にBest Buyがフライング販売予約を行ったことで詳細スペックが判明しており、実際に発表された製品とその内容はほぼ事前予想通りとなった。Androidタブレットの普及を加速させ、AppleもiPad miniでの参入を促した中サイズタブレット市場の雄であるNexus 7だが、この新製品だけにその期待は高かったといえる。実際、今回の新製品では発表当時いわれていたデメリットを克服し、多くのユーザーに満足のゆくバランスのいい製品に仕上がっていると思う。

本体は1.8mmほど薄型に。ベゼル部分も2.75mmほど細くなった

正面の120万画素カメラに加え、ついに500万画素の背面カメラが搭載された

前モデルの初代Nexus 7はやや"やぼったい"印象のある外観だったが、新Nexus 7ではやや縦方向にサイズが大きくなったものの、薄型軽量化が行われ、左右ベゼル部分も細くなるなど、よりスリムな印象のデザインとなった。大きなところでは待望の背面カメラが搭載され、500万画素の写真撮影が可能になっている。またディスプレイそのものは7.02インチと同等ながら、解像度が1280×800ピクセルの216dpiから1920×1200ピクセルの323dpiへと大幅に強化され、同クラスとしては最大クラスのdpiを持つ製品となった。またフルHD対応したことにより、NetflixのようなサービスでフルHD動画のコンテンツを楽しめるようになっている。

画面解像度は1280×800ピクセルの216dpiから1920×1200ピクセルの323dpiへ。このクラスのタブレットとしては最大のdpiだという

スペック一覧。オプションでのLTEサポートのほか、ワイヤレス充電にも対応

プロセッサはNVIDIA Tegra 3からQualcomm Snapdragon S4 Proへと変更され、1.5GHz駆動のクアッドコア仕様となっている。2GBメモリを搭載し、IEEE 802.11a/b/g/nのデュアルバンド対応、Bluetooth 4.0サポート、HDMI出力ポート搭載、引き続きのNFC対応に加え、ワイヤレス充電にも対応した。