同社では新学期シーズンを狙った施策だと説明しており、低価格なNexus 7をこうした層にアピールしていく狙いがあると考えられる。

Textbooksという新コンテンツサービス。大手教科書出版5社との提携で主要な電子教科書を販売またはレンタル形式で8月より提供していくとのこと。今回のNexus 7が新学期シーズンの学生ユーザーもターゲットにした製品であることがわかる

Android 4.3は比較的新しい世代のNexusデバイスならびに一部メーカーのハイエンド端末について、順次OTA提供を開始していくと表明している。おそらく数週間内にも多くの端末でOTAが利用可能になると思われる。

Googleの新機軸「Chromecast」とは?

ここまでのNexus 7とAndroid 4.3に関する発表はほぼ事前予測通りであり、特に目新しいといえる要素はなかったが、最後にGoogleは同社にとって新機軸となるデバイスとサービスの発表を行った。それが「Chromecast」で、米国で利用が高まりつつあるオンライン上のコンテンツをTVでも楽しむ仕組みだという。

話は今回のもう1つのテーマであるTVとコンテンツへ。インターネットを介した動画視聴は年々増加しており、米国の場合YouTubeとNetflixだけでトラフィック全体の5割近くを占めるという。Googleではスマートフォン、タブレット、Chromebook (PC)のようなデバイスでコンテンツ視聴環境を提供しているが、これをTVでもより簡単に視聴できる手段を提供するのが狙いという

これまでGoogleはリビングルームのTV攻略手段として「Google TV」をプッシュしていたが、残念ながら失敗といっていい状況に置かれている。