「Google+」とは、Googleの運営する2011年に生まれたソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)です。グループに入れた人とコンテンツが共有できる「サークル」、最大9名までと無料でビデオ通話ができる「ハングアウト」、携帯やパソコンの写真が加工・管理できる「写真共有」、ソーシャルゲームが遊べる「ゲーム」などの機能があります。Facebookの「いいね!」にあたる「+1」ボタンを見たことがある方も多いでしょう。Gmailアカウントを作成した時にGoogle+アカウントも作成されていたという方もいるかもしれません。
日本では、同年にAKB48を初めとした姉妹グループSKE48、NMB48、HKT48などがGoogle+を使ってファンと交流する「AKB Now on Google+」を開始しており、2012年には「ぐぐたす選抜」がGoogleのCMに起用され、楽曲タイトルも「ぐぐたすの空」だったことなどでご存じの方もいるでしょう。
検索サービスで世界最大の力を持つGoogleですが、実はSNSサービスの運営は苦手と言われています。たとえば、2004年にオープンしたSNSの先駆けである「Orkut」は米国人にはあまり受け入れられず、現在ブラジルやインドを中心に広がっています。2009年に公開したメッセージングサービス「Google Wave」は、2010年に開発停止しました。2010年に生まれたTwitterに似たサービスである「Google Buzz」は2011年に終了し、Google+に一本化しています。
Googleがそうしたサービスを打ち出してきたなかで、2010年、FacebookがGoogleを抜いて米国でアクセス数1位のサイトとなりました。Facebook内の情報はGoogleには検索できず、Facebookがユーザーの情報を囲い込むことに危機感を抱いたGoogleは、どうしても自社でSNSサービスを行いたいという気持ちが強くありました。そのGoogleが満を持して始めたSNSがGoogle+であり、サービスにかける気合いが違うのです。