NTTドコモは2月20日、来店するだけでポイントやお得なクーポン等を獲得できるO2Oサービス「ショッぷらっと」のトライアルサービスを、東京都内を中心とする約170店舗で開始させた。ショッぷらっとはキャリアに関係なく利用できるサービスで、スマートフォン向けに専用アプリが用意されている。
サービスの概要
O2Oとは、インターネットを利用してリアル店舗へ消費者を呼び込み、商品・サービスの利用を促進する手法。本サービスは、スマートフォン専用アプリ「ショッぷらっと」を起動させて対応店舗へ来店した来店者が、ポイント等の特典を得られる仕組みになっている。Android 2.3以降の端末であれば、Google Playからアプリをダウンロードして利用できる。近日中にiOS 5以降の端末でも利用可能になる予定だという。
同日、都内では記者説明会が開催され、NTTドコモスマートコミュニケーションサービス部の斎藤剛氏がショッぷらっとの概要説明を行った。本サービスの特長は3つ。スマホの位置情報を活用し、近隣でポイント付与やクーポン配信を行っている店舗が探せること、気になるお店をタッチして店舗情報を表示し、SALE情報等のお得な情報をいつでも取得できること、気になった店舗に入店するだけでポイント"star"やクーポンが貰えること。貯めたポイント"star"は、商品券やギフトカードなどの特典と交換できるようになっている。
20日現在、対応している店舗は東急東横店、ShinQs、TOWER RECORDS、和民、SHIDAXなど約170店舗で、順次拡大する。トライアル期間は2月20日から8月31日までを予定している。
ショッぷらっとは、音波を検知してサーバーから情報を配信する仕組みになっている。音波チェックインという方法を採用した理由は、数十m以内という適度な範囲でチェックインの把握ができるためだという。
もともと、企業の担当者からは「新規のお客様を獲得するのは再来店者を獲得するより数倍以上のコストがかかる」「位置情報活用などスマートフォンの時代だからこそできるマーケティング手法を試してみたい」などの声が寄せられていたという。今回のショッぷらっとは、こうしたニーズを汲み取ったサービスと言える。