――そんな1stに続いてリリースされる2ndシングルですが、まずは「ふたり」について教えてください
小倉「『ふたり』は『kiss×sis』のエンディング曲ということで、前作の『Our Steady Boy』からちょっとお話が続いている感じなんですよ。『Our Steady Boy』では、2人で"私のほうが"って争っていたんですけど、『ふたり』では、争うのもいいけど、やはり男の子をあわせた3人で一緒にいるのが一番いいよねっていう、そんな心の温まる、しっとりとしたバラード調の曲になっています。なので、聴いた方が少しでも元気になってくれるといいなって思っています」
石原「『kiss×sis』のエンディング曲ということで、やはりあこちゃんとりこちゃんの気持ちを歌っている曲なんですけど、実際、ゆいかおりとしても当てはまるところがあるんですよ。これまで2年間、私と唯ちゃんの2人でやってきた中、ずっと楽しいことばかりではなく、いろいろな壁にぶつかり、くじけそうになったり……。そんなときはお互いに思いやって、たとえば唯ちゃんが泣いていたら私が慰めて、私が泣いていたら唯ちゃんが慰めてくれて……、そんなことを思い出しながら歌いました。これは私たちだけではなく、思春期の世代の子たちみんなにも当てはまると思いますので、そんな子たちがこの曲を聴いて、和んでくれたり、励みにしてくれたらいいなと思いました」
――歌詞の中で好きなフレーズはありますか?
小倉「私はやはりサビの部分ですね。ここは、ゆいかおりとしてすごく共感できるところで、一番気持ちを込めて歌えていると思います。あとは、間奏が入って静かになり、『一番憎らしく いとおしい』という部分もすごく好きです。ちょっと静かめの感じからグッと上がっていくところがお気に入りですね」
――詞はもちろん、曲調も好きという感じですね
小倉「そうですね。すごくいい感じなんですよ」
――決して、石原さんが"一番憎らしい"という意味ではないですよね
石原「そういうことだったんだ……」
小倉「ちがいます、ちがいます!」
石原「ああ、完全にへこみましたね……」
小倉「一番いとおしいんだよ!」
――ちなみに石原さんの好きなところは?
石原「Aメロの『帰り道の寄り道』といった普通の日常的なところが好きですね。ゆいかおりの2人も、仕事に行く前や帰り道にとかに、ちょっと寄り道をしたり、遊んだりしているんですよ、そこがすごく自分たちらしくていいですね。唯ちゃんも言っていましたが、まあ『一番憎らしくて いとおしい存在』なので(笑)、やはりお互いにライバルという部分もあるんですよ。でもやっぱり、いなきゃいけない、いなきゃありえない存在でもあるわけで、そういった部分が歌詞からもすごく感じられて、思わず涙が出そうでした」
――ゆいかおりといえばやはりダンスですが、この『ふたり』にももちろん振り付けがあるんですよね
小倉「はい。この前、私が振り付けをしました」
――小倉さんが自分で振り付けをしたのですか?
小倉「2、3日前にやっと完成しました」
石原「本当にできたてほやほやだよね」
――どんな感じのダンスに仕上がっていますか?
小倉「自分たちの曲なので、どうしても自分で振りを付けたかったんですよ。ただ、これまでのような可愛らしくてポップな曲ならイメージもわきやすいのですが、こういったバラードの曲に振りを付ける機会はあまりないので、最初はどんな感じにしようかってけっこう悩みました。全体的にしっとりとした曲調なので、それを表現するために、普段はあまりない感じの、柔らかい、ワンピースの裾がふわっと舞うようなイメージで、ちょっとバレエっぽい動きを入れたりしています。ワンピースを着て、妖精みたいな感じで踊りたかったんですよ。なので、ちょっと回る振りを大目に入れてみたりして、普段あまり踊らないような、しっとりとした可愛らしい感じのダンスになっていると思います」
――全体的に落ち着いた感じですか?
小倉「全体的には柔らかくて、ふわふわした感じですが、けっこう激しい部分もありますよ。特にサビの部分は、優しい部分もありつつ、感情が入れやすいように、ちょっと強めに手を振ってみたりして、気持ちを込めやすい感じになっていますので、楽しみにしていてください」