――そのほか、実際にプレイしてみて、ここは楽しいと思ったポイントはありますか?
日高「ゲームに出てくる主人公たちって、普通の中学生で、ヒーローでもないし、すごい力を持っているわけでもないんですよ。そんな3人が、悪者たちと戦うわけじゃないですか。それって、普通のゲームにはないことだと思うんですよ。力も何も無いのに、立ち向かう。そういったところにリアリティがあるんじゃないかと思っています。けっして勇者じゃないんですよ。そのあたりのストーリーが本当に楽しいと思います」
山本「戦闘の際にアフィリア文字を書くのですが、ちゃんとこう書くんだよって説明されるシーンもあるのですが、普段モンスターに魔法をかけるときには何も出てこなくて、『え?』って感じなんですよね。自分でアフィリア辞書を開いて、書き方を覚えなきゃいけないんですよ。『たたかう』『まほう』みたいなコマンドをただ選ぶのではなく、自分で覚えてやっていくというのが、ちょっと面白かったですね。私はもうほとんどのアフィリア文字を覚えちゃいました(笑)」
タカヤナーギ博士「そのあたりが、『アイテムゲッター』のシステムの特徴的なところで、普通のRPGだと、コマンドを選べばあとは見ているだけなのですが、『アイテムゲッター』は自分で文字を書かないことには何も進まないんですよ」
――自分で切り開いていく要素が多く、ちょっと突き放した部分もあるという感じですか?
山本「そうなんですよね。いろいろな魔法があって、回復できる魔法とか、足音を消す魔法とかがあるのですが、一切説明がないんですよ。自分で辞書を開いて調べて、そして唱えてみるといったあたりが面白いなって思います」
――「選ぶ」のではなくて、自分で「探す」といった感じですね
タカヤナーギ博士「細かい説明はしないんですよ。ヒントが出ているよっていうぐらいしかいわないんですね、ゲーム中は。それで、ヒントが出ているんだって気付いて、辞書を調べれば、ちゃんと書いてあるといった感じです」
山本「私は最初、全然気付きませんでした(笑)」
――そのあたり、日高さんはいかがでしたか?
日高「難しいところももちろんあるのですが、次のストーリーに進むのが、楽しくて楽しくて、ハマっちゃうんですよ。移動中の電車の中でやっていたら、乗り換えがすごく嫌になっちゃって(笑)。DSを閉じるのがすごく嫌なんですよ。こんなにゲームにはまることってなかなかないなって。早く最後まで行きたいですね」
山本「私はもうやりすぎちゃって、左手の『L』ボタンを押す指と、タッチペンを持つ右手がものすごく痛いです(笑)」
――かなりやり込んでますね
山本「やり込んででますよー。疲れて寝ても、夢に出てくるので、またやり始めて(笑)。電車の中でもずっとやっています」
――プレイしていて気になったところなどはありますか?
山本「調合錬金のときに、微妙なところで失敗したりするんですよ。ちゃんと書いているのにダメっていわれたり……。スピードとか正確さが要求されるところがありまして……」
――判定がかなり厳しい?
山本「厳しいのか甘いのかがわからないんですよ。厳しい文字もあれば、甘い文字もあるみたいな感じですね。すごい苦手な文字があって、先ほどからそれがちゃんと書けなくてゲームオーバーになっているんですよ。何度やっても書けなくて……」
タカヤナーギ博士「そこまで厳しい判定になっているわけではないのですが、文字によってはプレイヤーの得手不得手が出るかもしれませんね」
山本「あまりにうまくいかなくて、母にグチをこぼしたりしています。手が痛い、とか言って(笑)」
――日高さんはまだそこまではやり込んでないですよね?
日高「そうですね。私も手が痛くなるまでやり込みたいと思っています(笑)」