菊地真「自転車」

平田「『迷走Mind』や『エージェント夜を往く』はどちらかというと、仕事で真が歌ってますよ的な歌だと思うんですよ。すごいカッコいい真を見てくださいみたいな。作られた真っていう感じがするんですね。でも、今回の『自転車』では初めて、プライベートの真は何をしているんだろう、恋をしたらどうなるんだろう、という内面的なものを白瀬さんが書いてくださってますね。曲調も明るく、疾走感じゃないですけど、自転車で走ってますよ、みたいなそういうイメージが本当につきやすい、すごく爽やかな曲ができたんじゃないのかなと思います。ただ、すごくやっぱりキーが高かったんですよ……。これを下げてくれっていったらちがうテイストになってしまうので、仕方がないと思うのですが、歌っているときにすっごい腹式を使うので、こんなにお腹が痛いのは初めてかもしれないというくらい、お腹が痛くなりました(笑)」

――最後の叫びがいいですよね

平田「楽譜で最初にいただいたときは、普通に『好きだ』という終わり方だったのですが、仮歌を聴かせていただいたら、『好きだ~』ってなっていて(笑)。仮歌さんに何が起きたんだろう? 疲れがピークだったんだろうなって思って(笑)。実際にライブで歌ったとき、私が興奮しちゃって、アドリブで『好きだ』っていったと思われた方もいるかもしれませんが、逐一仕事を全うしたので、私は(笑)。ちゃんとCDのほうでも『好きだ』って叫んでいます。今回の智秋ちゃんの歌とはテイストがまったく真逆だったので、そういう意味では、このCDの中にこの2曲が入っているのは、とてもお得な感じになっていると思います」

――「エージェント夜を往く」や「迷走Mind」とはかなりイメージがちがいますね

平田「まったく違いますね。ただ、ジャケットの絵が、全然自転車と噛み合っていないんですよね(笑)。ジャケットの絵を見せてもらったのが、ライブの2週間くらい前で、『このジャケットになるからよろしくね』って言われたのですが、何がよろしくなんだかって(笑)。私にこの衣装を着てこいってことかな? みたいな」

――まだ大阪がありますよ

平田「あ、大阪ね……。ムチャ言わないでください!」
たかはし「代わりに私が帽子をかぶって(笑)。今日もかぶってます」
平田「歌のテイスト的には制服とかのほうがあうような感じですよね」

――このジャケットを見て「ジュリー」を想像した人はおじさんだということで……

平田「え、でもジュリーでしょ」
たかはし「『出て行ってくれ』って言ってますよ」
平田「このポーズでね(笑)」
たかはし「誰が壁際に寝返りを打ったのかって(笑)」

――ちなみに平田さんは自転車には乗るんですか?

平田「乗りますよ、私。空色自転車ですよ。前にカゴがない自転車で、ちょっとデザイン性に富んでます。『MINI』って書いてますよ。みんな乗りますよね? あれ?」
たかはし「ノリノリです彼女は」
平田「智秋ちゃん、本当にテキトー(笑)」

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