オンラインモードも充実。協力プレイでも解明が進むキメラの謎!
『RESISTACE 2』は、もちろんオンラインでのマルチプレイモードも搭載されているが、こちらの完成度もなかなかのもの。
『RESISTACE 1』では画面分割でのみ遊べた「協力プレイ」が、『RESISTACE 2』ではオンラインに対応し、ネット上の誰かさん(達)と一緒にプレイできるようになっている。ステージはシングルプレイとは異なる、オンライン協力プレイ専用のモノが用意されており、ここにも「RESISTACE」のゲーム世界の謎を解明するとヒントがちりばめられているなど、ゲーム世界にどっぷり浸かるのにもおあつらえ向き。1プレイはそれほど長い時間が掛からないので、カジュアルに遊べるのも好感触だ。
協力プレイでは、通常の「兵士」、味方に弾薬を供給できる「特殊部隊」(工兵)、味方の体力回復が出来る「衛生兵」といった3種類のクラスが設定されているのも特徴だ。対戦プレイは定番ともいえるデスマッチ、旗取り合戦(本作では「コアコントロール」ゲームと命名されている)も用意されている。「RESISTACE」の世界観でドンパチの殺し合い合戦を何も考えずにやりたい人はこちらが向いている。とにかく、最大60人が同時に参戦できるオンライン対戦は圧巻である。
なお、協力プレイ、対戦プレイ、ともに専用のオンラインフィーチャーとして"バーサーク"というシングルプレイにはないキャラクタ能力が与えられている。敵を倒すことでバーサークゲージがたまり、ゲージ満タン時にはクラス特有の能力が発揮できたり、あるいはプレイヤーのキャラクタレベルに応じた特殊行動がとれるようになる。特殊行動とはステルス能力だったりダメージ軽減能力だったり、あるいは特殊攻撃などさまざま。バーサークモードに限ってはオンラインゲーム要素らしく、長く継続的にプレイしたプレイヤーが恩恵を被るシステムになっているようだ。
筆者的には、『RESISTANCE 2』は、やはり、オリジナリティ溢れるシングルプレイの世界観に多くの人が触れて欲しいと思う。ゲームそのものももちろん楽しいが、「キメラの謎」が徐々に明らかになっていく感じがいいのだ。前作では解明されない謎が多かったキメラ軍だが、現実の世界の20世紀初頭に起こった世界七大SF不思議の1つ、ロシアの「ツングースカ大爆発」との関係性が今作では語られており、さらには地球上の超古代文明の話も持ち出されたりして、単なる「ワルモン異星人の地球襲来モノ」に帰結しないコアなSF設定が"その筋"の人にはたまらない。PS3ユーザーとXbox 360ユーザーはあまり仲が良ろしくない印象があるが、「Halo」シリーズが楽しめたのならば、ゲーム性、SF設定の重厚さなどの色んな意味で共通点があり、「RESISTANCE」シリーズも十分に楽しめるはず。なので、PS3ユーザーだけでなく、Xbox 360ユーザーのSFゲームファンにもお勧めしたいところである。
なお、"1"はベスト版が出ていて通常版よりも2,000円以上安い3,800円で発売されている。この冬はぜひとも"1"からプレイして、「RESISTANCE」の世界にどっぷりと浸ってみるのも面白いだろう。
(トライゼット西川善司)
ゲームタイトル | RESISTANCE(レジスタンス) 2 |
---|---|
メーカー | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
対応機種 | プレイステーション 3 |
ジャンル | アクション・シューティング |
発売日 | 11月13日 (発売中) |
価格 | 6,980円 |
D (17才以上対象) |
RESISTANCE is a registered trademark of Sony Computer Entertainment Inc. Developed by Insomniac Games. (C)2008 Sony Computer Entertainment America Inc. |