最後に来年行われる横浜開港150周年記念テーマイベント「開国・開港Y150」について、同イベントの総合プロデューサー小川氏より、愛称が「開国博 Y150」と決まった同イベントの説明と、種は船の関わりについて説明があった。「1859年(安政6年)の横浜開港から、日本の近代が開かれて150年。横浜開港は、日本の開国という意味もあります。横浜だけのイベントではなく日本全体のものと捉え、開国博という愛称がつけられました」と語った。開国博では、進水式当日にも展示された、日比野氏が監修するワークショップ「横浜FUNEプロジェクト」で横浜市民が"造船"した船150艘を大さん橋ホールに展示し、終了までに200艘を揃えるという。また、象の鼻会場では「Y150アートパーク」として「たねとふねと灯台」をテーマにアートワークとイベントが行われる。

横浜FUNEプロジェクトで"造船"されたダンボールの船

この夏から山下埠頭は「種は船造船所」となった

横浜FUNEプロジェクトには多くの市民が参加している

小川氏は「こんな事を言うとまた物議を醸してしまいますが」と前置きしつつ、「150艘、全部を実際に海に浮かべられたらいい」と語ると、日比野氏は「もっとたくさんの種は船を作って、横浜の海に浮かべたい」とプロジェクトの拡大のラブコールを送っていた。本進水式は、「種は船」「明後日朝顔」の両プロジェクトの大きな節目として、また、愛知万博以来の大きな博覧会イベントとしての「開国博Y150」への期待を高めるいい機会になったと言えるだろう。

4艘のかわいい"種の船"が勢揃いした

進水式終了後、Y150丸に乗り込んでご満悦の日比野氏。この後、制作に関わったボランティアの方たちも乗船した