2nd Act ~ELEMENTAL WORKS SIDE~

小休止のはずが、逆に大盛り上がりとなったゲーム紹介。その勢いに乗り、ステージは2nd Actの幕が開けた。"みんなで一体になってガンガン盛り上がっていく"のがテーマの「ELEMENTAL WAORKS SIDE」。そのオープニングアクトを務めたのは、いまや5pb.を代表するアーティストに育ちつつある彩音だ。まずはPS2『ひぐらしのなく頃に祭』のオープニングテーマにして、厳かな曲調の「嘆きの森」でスタートし、ライブでは欠かせない「Lunatic tears...」を披露。一呼吸をおいて、11月27日に発売されたPSP『ひぐらしデイブレイク Portable』のオープニングテーマで、クリスマスの12月25日にリリースされる「その先にある、誰かの笑顔の為に」をダンサーとともに熱唱した。

バックダンサーを引き連れてのステージパフォーマンスをみせる彩音。イベントにライブに、そしてアルバムリリースと充実した1年だったと語ってくれた

続いて登場したのが、本日2度目となるいとうかなこ。夏のイベントで彩音と志倉と全国を回った想い出などを語った後、DS『ひぐらしのなく頃に絆 第一巻・祟』のオープニングテーマ「追想のディスペア」を熱く情感たっぷりに歌い上げてくれた。いとうにとって2008年は、イベントやCDリリースなどが多く、「今年は豊作だった」とのことだ。そしてステージには野川さくらが「にゃっほ~!」と登場。2009年放送予定のTVアニメ『スラップアップパーティ』からオープニングテーマの「Party Play」、そしてPS2『Memories Off #5 とぎれたフィルム』から、日名あすかのキャラクターソングである「ココロ☆ラブリウェイ」を2曲を披露した。

初披露となった「Party Play」を熱唱する野川さくら。「Party Play」は志倉千代丸の手による楽曲である

前半のオレンジ色の衣装から白い衣装にチェンジした村田あゆみの2度目のステージは、1st Actで歌った「はぴねす!」や「パステル」とは異なり、スピード感が魅力となるPS2『Memories Off6 ~T-wave~』のオープニングテーマ「Triangle Wave」。歌手・村田あゆみとしての幅の広さを示すステージとなった。

「今年は去年に比べてイベント出演が増えたので、ファンの方に『仕事が一気に増えましたね』って言われました(笑)」(村田あゆみ)

続くアーティストは、幻想的なステージパフォーマンスで魅了するAsrielのKOKOMI。TVアニメ『モノクローム・ファクター』のオープニングテーマ「Metamorphose」、そして11月27日に発売されたPS2『モノクローム・ファクター cross road』のオープニングテーマ「氷の月夜」という、どちらかといえば女性ファンの多い『モノクローム・ファクター』づくしのステージとなったが、男性が多数を占める会場をきっちりと満足させるパフォーマンスは、さすがの一言である。

少々わかりにくいが当日の衣装の色は「濃紺」。「黒」以外の衣装は非常に珍しい

幻想的な雰囲気を明るさで一変させたのが、"momo-i"こと桃井はるこ。まずは、CD「ファミソン8BIT」に収録されている8BITチューンの「ムーンライト伝説」、そしてTVアニメ『プリズム・アーク』のエンディングテーマ「オペラファンタジア」を"魂を込めて"歌い上げた。"明るさ"というキーワードは、momo-iの持ち味にして真骨頂。会場を一気にmomo-i色に染め上げていく。

ウェイトレス風の衣装で、ステージを明るく演出するmomo-i。「オペラファンタジア」は、「一曲入魂」(momo-i)での熱唱となった

ここで志倉千代丸がステージに登場する。次なるアーティストは、momo-iとともに志倉がプロデュースを行う"Afilia saga"。東京・名古屋・大阪に店舗を展開する「王立アフィリア魔法学院」のキャストによるユニットで、ステージに立つのはもちろん初めてのことである。志倉とmomo-iの、まさに親が子を見守るようなまなざしに支えられつつ、「王立アフィリア魔法学院」のイメージソングである「My White Robbon」を披露した。"Afilia saga"の今後の活躍に乞うご期待!

momo-iによる特訓を受け、堂々と初ステージをこなすAfilia sagaの9人

Afilia sagaの後を受けたのが、「CHAOS;HEAD」の作中に登場するバンド「ファンタズム」。PC版『CHAOS;HEAD』の挿入歌「罪過に契約の血を」とTVアニメ『カオス;ヘッド』の挿入歌「磔のミサ」の2曲を一気に歌い上げ、ステージを後にした。もちろんボーカルのFESは榊原ゆいが演じているわけだが、そのあたりにまったく触れられることもなく、最後まで神秘的なステージパフォーマンスとなった。

ファンタズムのFESとしてステージをこなす榊原ゆい。なお、ファンタズムのギターは志倉が務めていたが、こちらも最後までファンタズムとしてのプレイに徹していた

2nd Act最後のアーティスト、つまり大トリを飾ったのは、クリスタルキングのムッシュ吉崎が率いる「トランス北斗の拳 team」。ライブへの出演が告知されて以来、話題を独占し続けたユニットがついに姿を現した。ここまで数々のアーティストが会場を大いに沸かせ、常にピークといってよい盛り上がりをみせたLive 5pb.2008だが、ムッシュ吉崎と滝田樹里がステージに登場し、12月25日に発売されるCD「トランス北斗の拳」から「ユリア…永遠に」を披露すると、会場の熱気はさらに上昇。まさに限界突破の勢いで、場内はヒートアップしていく。さらに桃井はること下田麻美が合流しての「愛をとりもどせ」。トランスチューンとして生まれ変わった楽曲によって、オリジナルを知っている世代も知らない世代も、会場に集まった老若男女すべてが"SHOCK"。ムッシュ吉崎の歌声ひとつでダウンしてしまった……。……次ページへ続く

今年で還暦を迎えるというクリスタルキングのムッシュ吉崎だが、それをまったく感じさせないエネルギッシュなステージに観客も大興奮!

……次ページは感動のアンコール、そして……