「SLOW OUTDOOR」は毎年11月初旬に行われる1泊2日の野外イベント。今年は北軽井沢にあるキャンプ場「outside BASE(アウトサイドベース)」で開催された。18歳以上の"大人限定"企画で、トレッキングやキャンドルづくりといった多彩なプログラムに参加したり、お酒を飲みながらマーチンギターのライブに聞き入ったりと、参加者がそれぞれ晩秋のアウトドアを楽しめるような工夫が凝らされている。なお、50名の定員に対して毎年、多くの申し込みがある人気イベントとのことだ。
イベント開催日の11月1日、秋晴れの軽井沢。空はどこまでも澄み渡り、カラマツの葉が秋風とともに降り注ぐ中、outside BASEには参加者のテントがぽつぽつとたちはじめる。心地よい風に吹かれながら、空を見上げていると、ゆっくりと雲が通り過ぎる。そうこうしているうちに、グリルの中から、ハンバーグの焼けたいい匂いがたちこめる。香ばしいパンの間にハンバーグとレタス、トマトをはさみ、自分流のハンバーガーが完成。がぶりと一口。うん、うまい。手は汚れるが、気にしない。いつのまにか、参加者がそろい、同じようにハンバーガーを頬張っている。年齢は40~50代が多いだろうか、若い女性の姿も見える。
コーヒーを飲んでいると、今回の「SLOW OUTDOOR」をプロデュースした、快適生活研究家の田中ケン氏の挨拶でオープニングセレモニーがスタートした。田中氏はoutside BASEのオーナーでもあり、執筆活動やキャンプ場プロデュースなど幅広く活躍している。
セレモニーが終わると、早速プログラムが始まった。参加者は「アウトドアヨガ」「トレッキング」「ハンモックカフェ」「キャンドル作り」「マーチンギター教室」「薪割り体験」「燃焼器具Q&Aコーナー」の7つから好きなものをチョイスできる。なおトレッキングとアウトドアヨガ以外は、開催時間中はいつでも参加可能。好きな時、自分のペースでプログラムを楽しむことができるのが、なんとも魅力的だ。