日本人選手が参戦していない選手権だったがラスト3戦は参戦!

初開催ということで24日に30分のテストを実施

岡山国際サーキットはWTCC初開催ということで、24日金曜日にはテスト走行が行われた。ここまで、セアト勢にリードされているBMW勢だが、ワークスの「BMW Team Germany」のアウグスト・ファルファス Jr.(ブラジル)が気を吐き、1分38秒371でトップに立った。2位には、ワークス「BMW Team UK」から参戦する、2005~2007年の3年連続王者であるアンディ・プリオール(英)。唯一の17周という最多周回をこなし、1分38秒503で2位に着けた。日本勢は、最高位が織戸の18位。1分40秒606だ。以下、19位が青木、20位が谷口と続き、加納は26位。

青木が25日午後のフリープラクティスで総合3位に

予選日の25日土曜日。午前と午後に1回ずつ30分のフリープラクティスがあり、その後、予選というスケジュールだ。午前のフリープラクティスでは、テストでもトップだったファルファスが2位に0秒741の差をつけてトップ。タイムは1分37秒260だ。ここでは、谷口のチームメイトであるジェームス・トンプソンが(英)が奮闘し、「ホンダ アコード ユーロR」で3位のタイム。1分38秒040を記録した。また、日本勢では青木が順位を上げ、1分38秒599で12位。以下、織戸が21位、谷口が23位、加納が27位となっている。そして午後のフリープラクティスだが、こちらもファルファスがトップ。路面状況の問題かと思われるが、タイムは若干落ちて1分38秒290。ここで観客を沸かせたのが青木だ。1分38秒657を記録し、トップから0秒367差の3位、インディペンデントでは1位となった。しかし、そのほかの3人は苦戦しているようで、谷口が22位、織戸は24位に後退、加納も28位だ。

いよいよ予選がスタート。これまでは初コースなので様子見などもあったと思われるが、さすがに予選ともなると、各選手ともに本気の入れ具合が違ってくる。多くの選手がタイムアップするが、ここでもファルファスが来た。1分37秒040でポールポジション獲得である。ちなみにこのタイムは、日本のレースカテゴリーだと、S耐のSTクラス1より1~2秒遅い程度(車によってはほぼ同じタイム)。9月6・7日に同じ岡山国際サーキットで行われた第5戦では、青木は1分35秒792をマークしている。レース用途の「日産 フェアレディZ Version NISMO Type 380RS-Competition」ベースのS耐仕様車、「ENDLESS ADVAN Z」でのタイムである。その青木だが、フリープラクティスよりもタイムを縮めて1分37秒937に。しかし、順位は15位。さらに、織戸が1分38秒543で21位、谷口が1分39秒832で23位、加納は1分41秒669で28位と下位に沈んでしまった。→次ページへ

予選に向けて発進していくBMW軍団。リアウィンドウにカタカナで選手名が書いてある日本仕様

ランキングトップのイヴァン・ミューラー。予選に向かう「セアト レオン TDI」12号車

こちらは、ヨルグ・ミューラー。ドイツ人。イヴァンはフランス人だ。後ろはザナルディ