Mac OS X Leopardテクノロジーレポート第1弾となる
【レポート】秘められた"真の革新"を暴く - the inner universe of Leopard
もあわせてお楽しみください。

Mac OS X Leopardレポート「the inner universe of Leopard」シリーズの実質的な第1回に当たる本稿では、まずは手始めということで、OSの起動周りの改善について解説する。

Leopardでの隠れた大きな改善点としては、「/etc/rcがなくなった」ことが挙げられる。皮肉なことだが、UNIXとしての認定を受けたLeopardが、UNIXの血族である一番の証明たる/etc/rcを捨ててしまったのだ。

嘘ではない。Leopardを手にしたら「ls -l /etc/rc*」を実行してほしい(リスト1リスト2)。

リスト1: Tiger上での「ls -l /etc/rc*」実行結果

   $ ls -l /etc/rc*
   -rw-r--r--   1 root  wheel  7754 May  4  2006 /etc/rc
   -rw-r--r--   1 root  wheel  1633 Mar 24  2005 /etc/rc.common
   -rw-r--r--   1 root  wheel  4413 Mar 24  2005 /etc/rc.netboot
   -rw-r--r--   1 root  wheel   183 Mar 24  2005 /etc/rc.shutdown

リスト2: Leopard上での「ls -l /etc/rc*」実行結果。Tigerでは存在する/etc/rc/etc/rc.shutdownが、Leopardではもはや存在しない

   $ ls -l /etc/rc*
   -rw-r--r--  1 root  wheel  1660 10  2 12:54 /etc/rc.common
   -rw-r--r--  1 root  wheel  4641 10  2 12:54 /etc/rc.netboot

では、rcとはいったい何だったのであろう? rcの代わりにLeopardではどういうことをやっているのだろうか?