―――『ドッキリGP』では、「秒でドッキリ」をご担当されていますが、仕掛けた回数はものすごい数になっていますよね。
レギュラーになって2年になりますが、この間計算したら、僕だけで延べ500人くらいに仕掛けていました(笑)。最初は半年でネタが尽きるんじゃないかと思っていたので、よく続いているなと思いますね。
――その中でも、特に手応えのあったドッキリは何ですか?
シソンヌの長谷川(忍)さんに、自分では外せないダース・ベイダーのマスクをかぶせて、パンツ一丁で楽屋に放置する…というドッキリです。僕は別室でモニタリングしていたんですが、楽屋から出るに出られず困り果てる長谷川さんの様子に、自分でも呼吸困難になるくらい笑いました。タイミングを見て、長谷川さんのマスクから出る声をダース・ベイダー風ボイスに変えるんですけど、もうボタンを押す手が震えちゃって(笑)。あれは、ここ数年で一番笑いました。
――それだけ最高のネタだったのに、仕掛けたのは長谷川さんだけですよね?
「秒でドッキリ」ってだいたい1つのネタを複数人にかけていくスタイルなんですけど、あれに関してはもう完結かなと。長谷川さんを超えられないと思ってるので、僕の中で殿堂入りにしました。残念ですがあのネタは永久欠番です(笑)
あともう1つ、菊池風磨さん(Sexy Zone)を全裸にしたドッキリも、世の中の反響はものすごかったです。「シャワー中に天井からオバケが出てくる」というものなんですが、ジャニーズさんの人気アイドルだし、絶対許可してくれないだろうなと思いながらも、ダメ元で提案してみたら意外にもOKが出て…男気ある事務所ですよね(笑)。おかげで、前代未聞のジャニーズ全裸ドッキリの夢がかないました。彼自身も、オンエアの反響がめちゃくちゃ良いみたいで、「おじさん世代からの好感度が上がったんですよ」って、喜んでました(笑)
――全裸からの「許せない!!」という名言が生まれました。
風磨さんの返しのスピード感とかワードセンスがすごく良くて。だから「許せない!!」とか名言が出てくる(笑)。すごく才能のある方だと思います。だから名言をもう一度聞きたくて、半年後に「泳いでいると水着が溶けて全裸になる」っていうドッキリをやっちゃいました(笑)。また「許せない!!」って叫んでましたね。またどこかで、すごいのをやりたいなと思います。本人は絶対イヤでしょうけど(笑)
■『向上委員会』×『ドッキリGP』の相乗効果
――こういった仕掛けの構成を考える会議は楽しいですか?
今まで、番組の会議が楽しくない経験ってあまりないんですけど、特に『ドッキリGP』は楽しいです。芸能人の方が考えたアイデアを元に、どうやったら騙せるか、どんなシチュエーションで、誰にどうかけたら一番面白いのかというのを、爆笑しながら会議しています。文化祭ノリみたいな感じですかね。
――ワタリ119さんは『向上委員会』で“モニター横芸人”として活躍されて、『ドッキリGP』でも驚かされる系のドッキリを何度も受けて、中川さんが担当する両方の番組で活躍されていますよね。
『向上委員会』での感じを見ていて、ドッキリにかけたら面白そうだなと思ってやってみたんです。それがうまくハマって(笑)。めちゃくちゃビビリなので、いつも大絶叫してますね。ほかにも、プラス・マイナスの岩橋(良昌)さんやオラキオさんとか、『向上委員会』でいいなと思って『ドッキリGP』で仕掛ける芸人さんたちもいます。両方の番組をやっていることで、そういう相乗効果もありますね。
――『向上委員会』は芸人さんの情報の宝庫ですもんね。
打ち合わせで直接話したり、スタジオでの感じを見ていると、「こんな反応をするんだな」「こういう返しができる人なんだな」とか、感じが分かってくるんです。ただ、『ドッキリGP』に持ってくるのが多いので、『向上委員会』になかなかお返しができてないんですけど(笑)