19番目は、ポポロクランクの「神アニメ! ゴリラを盗み出す」で、3人が押して“大カクサン”。
20番目は、ビスケットブラザーズの「信じられますか!? 俺の隠れた才能」で、3人が押して“大カクサン”。
予定されていた全20のネタ動画が終了し、ツイッターの状況は……1位がちゅうえいの3万9,000インプレッション、2位がもりせいじゅの3万4,800インプレッション、3位が岡野陽一の3万1,800インプレッションだった。
ちなみに番組がツイートした各ネタ動画のリツイート数は数百レベルに留まり、ゲスト審査員では、ちゅうえいのリツイートがDAIGO:300台、渋谷:300台。もりせいじゅのリツイートがDAIGO:100台、吉田:100台、渋谷:100台。
もちろんリツイートからの拡散も多いのだが、関東ローカルでの14時台放送という点を踏まえると合格ラインなのだろうか……わかりづらいが、バズっていないことは確かだ。今回のゲスト審査員は、ミュージシャン、アスリート、アイドルを1人ずつそろえたが、もし10人くらい増やして拡散力を高められたら、数十万、数百万のインプレッションを取れたのかもしれない。
もちろんバズらせる上で、ネタ動画の質も重要。普通のショートコントから、あるある、リズム系、イラスト系まで多様なネタが見られたが、「レベルが高かったか」「厳選されたものだったか」と言えば微妙なラインだった。
また、「ツイッターよりTikTokのほうがバズりやすいネタなのかもしれない」という点も検証が必要だろう。たとえば、ゴールデンタイムから深夜帯にかけてのネット上が動きやすい時間帯で放送するのなら、ツイッターとTikTokのダブルで拡散を狙う形のほうがいいかもしれない。
番組は最後にDAIGOが「妻に見せたい」と言ったポポロクランクの「神アニメ! ゴリラを盗み出す」の続編で「ケンタウロスはニンジンが嫌い」を放送してエンディングへ。アリタはあわてて「もう終わり? 早くない? 体感2分くらい。またやりますから!」とコメントして締めた。
ここまで書いてきたようにブラッシュアップすべきポイントは多そうだが、ネタの質を高め、ゲスト審査員の拡散力を上げ、22~24時台あたりで放送を続けていれば、いつか……番組からバズるネタ動画が誕生するのではないか。そんな芸人にとってはチャンスであり、視聴者にとっては気軽に発掘できるテレビ番組が1つくらいあってほしいと思ってしまった。
■次の“贔屓”は……芸人が妬むネタにフィーチャーした新企画『NETAMI』
今週後半放送の番組からピックアップする次回の“贔屓”は、10日に放送される日本テレビのバラエティ番組『NETAMI』(24:30~)。
「芸人が妬むネタだけを選び、さらにネタ論を語る」という新企画で、12月10日、17日、1月7日の全3回にわたって放送するという。
MCはバカリズム、東京03・飯塚悟志、ハライチが務め、毎回MCとゲスト2組の計3ネタを披露。第1回はバカリズムの「海の上の○○」、さらば青春の光の「オカリナ」、ニッポンの社長の「カメハメ波」が放送される。
バカリズムの「海の上の〇〇」はテレビ初ネタである上に、ネタ作りを深掘りするなど見どころは多い。早期レギュラー化の可能性も含め、放送初回の段階からピックアップする。