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本編の撮影は、第1話で候補生たちが初めて演習場にやってきたシーンから。戦車や火砲、隊員を乗せる高機動車、トラックなど、17台もの陸上自衛隊の車両が一斉に並ぶ姿は圧巻だ。このシーンは、訓練を見学させてもらえると聞いて、候補生たちのテンションも上昇…という内容だが、本物の自衛隊車両の迫力を前にして、演技を超えた自然なリアクションのようにも見えた。

ガンマニアの丸山栄一を演じる時任勇気は、監督から「丸さん、興奮度MAXで!」との指示が飛んでいたが、それに応える見事な弾けっぷり。一方、元ヤンキーの荒井竜次を演じる佐藤寛太は、モニターで撮れたての映像をチェックし、「みんなかわいい(笑)」とご満悦だったが、監督に「寛太く~ん、かわいさちょっと抑えてもらっていいですかー?」と思わぬダメ出しを受けてしまった。

このシーンが終わると、敬礼ポーズでの写真撮影。現役の自衛官から、ひじの上げ方・角度など、細かい所作の指導が入り、この現場でなければ撮れない緊張感あるショットに仕上がった。

  • (左から)池田永吉、一ノ瀬颯、佐藤寛太、町田啓太、佐野勇斗、時任勇気、坂口涼太郎、藤岡真威人 (C)フジテレビ

■関係者の間で人気の“アイドル”は…

演習場へ候補生たちが向かうシーンは、実際の自衛隊車両に乗り込み、演習場の敷地内の道路を走りながら撮影した。キャストたちは乗車時の注意事項に真剣に耳を傾け、質問も繰り出してリアルを追求する。

一方で、現役の自衛官から「ここ(大型の荷台)は、自候生のみで乗車することが多く、自侯生の素が出やすい空間です」と言われると、町田が「くつろがせていただきます!」とおどける場面も。また、撮影に向かう車両を見送る関係者たちとキャストたちが、まるでテーマパークのアトラクションが出発するかのように手を振り合う姿もあった。

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ちなみに、撮影に立ち会っていた関係者たちの間で、あの白石麻衣をも抑えて“アイドル”になっていたのは、小説家志望の小倉靖男を演じる池田永吉。ぽっちゃり体型に丸メガネという愛らしい風貌で「オグさん」と呼ばれ、現場の癒やしになっていた。