• 町田啓太 (C)フジテレビ

第一部のメインキャストだった自衛官候補生役たちの印象を聞くと、「最初のうちは敬礼1つとっても、歩き方1つとってもぎこちなかったのですが、こちらとしても重視して所作指導をしたり、ドラマのスタッフさん側の要望もあって撮影の前に訓練を体験してもらったりしていくうちに、日に日に上達していくのが分かりました。また、我々の動きや駐屯地の雰囲気を感じ取ってらっしゃるのか、表情や佇まいも陸上自衛官のようになっていくのを日々感じるので、本物の自衛官候補生のように成長していくのを楽しみに見ているような感じでした。単にやってもらってるというより、学びながら練度が上がっていくので、みんな驚いています」と太鼓判を押す。

その中でも特に筋が良いというのは、主演の町田啓太。

「ひたむきな姿、真っ直ぐな姿勢が、非常に我々の組織に合ってるなと思います。少しでも納得いかないところがあれば何度も繰り返して撮っていたり、周りの方にアドバイスして引っ張っていくリーダーシップも感じるので、本当にこのまま入隊してくれないかなと思います(笑)」

  • (C)フジテレビ

そんなキャストたちの姿を見て、「本当に初心を思い出します。匍匐(ほふく)前進を1から学んだり、銃を初めて貸与されたりしているのを見ると、自分たちが若いときに入隊したときの気持ちがやっぱりよみがえりますね」と目を細める。

そして、「みなさん、演技をする中でただ動きを真似るじゃなくて、そもそも陸上自衛隊がどんな組織で何のために訓練をしているのかという質問をすごくしてくれるんです。それに答えることによって、意図やバックグラウンドを知った上で演じてくださるので、我々も協力する意義を感じて、モチベーションが上がっていますね」と、隊員たちにもいい意味で刺激になっているそうだ。

■佐野勇斗の役柄に最も共感

相澤氏が最も共感するという役柄は、佐野勇斗が演じる馬場良成。一般企業で働いていたが、音楽への夢を諦められず、陸上自衛隊の音楽隊に憧れて入隊した人物だが、「私も、はじめは警察に就職したのですが、自衛隊がPKOなど海外で活動する姿を見て、もっと国際的な活動ができる陸上自衛官になるか…と悩んでこっちの道に来たんです。馬場くんの決意や諦めない気持ち、新しいことにチャレンジする不安や期待というところが非常によく描かれているので、とても親和性を感じます」と語る。

  • 佐野勇斗 (C)フジテレビ

候補生には、様々な背景を持ったキャラクターがそろっていた。「やけっぱちだった青年たちが陸上自衛隊を通じて人生を見つめ直したり、自分の目標を改めて確立するシーンがたくさんありますが、それは自衛隊でなくても、どこの会社や組織でも同じことが言えるのではないかと思います」と話すように、視聴者にとっても誰かに共感できる部分があったに違いない。