ファイア・アイは1月26日、2017年のサイバーセキュリティ動向予測を発表した。
記者説明会に登壇した同社 執行役副社長の岩間優仁氏は2016年に同社が予測した内容を振り返り、「7~8割が当たっていた」と話す。
具体的には、サイバー攻撃の高度化によって、事業に直接的な影響を与えることから「取締役会がサイバーセキュリティ問題の当事者になる」といった予測や、米Yahoo!の情報漏えい事件に関連した「起業の買収・合併において事前のセキュリティ調査が重要性を増す」といった予測が当たったとした。
一方で少々ズレたポイントとして「IoTデバイスのハッキングが増加する」という予測では、IoTデバイスがランサムウェアによって使えなくなる”人質化”を予測していたのに対し、現実にはMIRAIによるDDoS攻撃のボット化が起きた。大枠では当たっていたものの、今後もこうした「脅威の出現形態が少し違った」(岩間氏)ものが登場する可能性は大いにあるだろう。
なぜ簡素化なのか?
2017年におけるセキュリティの在り方で岩間氏が語ったのは「セキュリティの簡素化」だ。