続いて、どんな健康診査が受けられるのか、東京都の場合で説明してみましょう。やはり同じ東京都でも市区町村で異なる部分もありますので、詳細はお住まいの市区町村に確認ください。
定期的な健康診査の目安は、妊娠満23週までは4週間に1回、妊娠満24週から35週までは2週間に1回、妊娠満36週から分娩までは1週間に1回とされています。都内の市区町村では、上記の検査費用の一部を助成しています。妊娠届を提出した際に交付される受診票を都内の医院に提出して受診します。
具体的な検査内容をチェック
東京都の妊婦健診助成は14回分ですが、そのまま都内に住みながら出産するケースもあれば、出産は実家に帰って行うケースもあります。家庭の事情や妊婦の状態によっては早めに里帰りすることもあるでしょう。受診票を「いつ」「どのように」使うかは、主治医と相談して決めましょう。
また、妊婦高血圧症候群等の妊婦特有の疾患などを罹患したときは、一定の条件を満たせば、費用の援助を受けられる場合があります。詳しくはお住まいの管轄保健所にお問い合わせください。
出産は人生の一大事業ですので、妊娠中の助成はかなり綿密に考えられています。安心して赤ちゃんを産むためにいろいろな支援をフルに活用しましょう。困ったときやわからないことなどは、一人で悩まずに市区町村の窓口に相談し、適切な情報を得て適切な支援を受けましょう。
■ 筆者プロフィール: 佐藤章子
一級建築士・ファイナンシャルプランナー(CFP(R)・一級FP技能士)。建設会社や住宅メーカーで設計・商品開発・不動産活用などに従事。2001年に住まいと暮らしのコンサルタント事務所を開業。技術面・経済面双方から住まいづくりをアドバイス。