吉田鋼太郎、『おっさんずラブ』続編は「初代連ドラをかなり濃く受け継いでいる」

眞島秀和演じる武川の危険度がUPしていると噂に

――そんな田中さんや林さん含め、久しぶりの再会で一番変わった人、さらに魅力的になったと感じる人は?

眞島(秀和)くんは特に変化していると思います。僕自身は、春田の夢の中での結婚シーン以外はまだ一緒の現場になっていなくて、台詞も交わしていないですが、共演者の方から、以前よりも“武川度”が増していて、かなり危険な人物になっていると漏れ聞いています(笑)。また、今回のキャラ設定に合わせているのか、明らかに痩せています。びっくりするくらい痩せて、シャープになっていることで、恋愛迷子でちょっぴり病んでいるという武川の新たな一面を堪能できると思います。そんな武川を演じるいろいろな意味で魅力が増加している眞島くんとお芝居できるシーンが今からとても楽しみです。

――吉田さんの中で、『おっさんずラブ』の推しキャラは?

誰か一人を挙げるのであれば、(伊藤)修子さん演じる舞香さんが僕の推しです。第1話を見る限りでは、舞香も武川同様に危ういです。こんなキャラクターが会社に勤めているのかというギリギリのラインを攻めているので、毎回驚かされています。今後の舞香さんの全てに注目していますし、期待している自分がいます!(笑)。

武蔵から春田への愛情は親心に近いものに

――今作の武蔵の見どころは?

今回は、春田への思いを封印していたり、我慢をしていたりと、これまでの黒澤とは少し異なり、日陰の立場を貫いています。黒澤の中では、仕掛けるようなことをしてはいけない、牧と春田をかき乱してはいけないと思っていながらも、春田への思いがあふれてしまい、言わなくてもいいことを言ってしまったり、やらなくていいことまでもしてしまうんです。いい意味でも悪い意味でも成長していない黒澤の姿が見どころの一つだと思っています。

また、個人的には、春田への恋が終わったことで、牧との関係性が変化したところも面白いなと感じています。恋のライバルではなくなっているので、臆面もなく堂々とできるようになっているからこそ、より牧へ強く出てしまう。遠慮することもなく、バチバチに火花を散らしますし、視聴者の方にとっても笑えるシーンになっているはずです。

――春田への愛情という意味では、前回とは違った愛情の形に変化したのですか?

前回とは違いますね。母親のような、親心に近い愛情に変化しています。

オンエア前の本音「正直、不安が大きい」

――この記事を掲載する頃には、すでに『おっさんずラブ-リターンズ-』がスタートしていますが、オンエア前の現在の吉田さんの心境は?

ドキドキですね……! 僕ら出演者は一足先に第1話を見て、「面白いドラマになっている!」という自信を持ってはいるのですが、視聴者の皆さまの期待に応えることができるのかはまた別の話です。『おっさんずラブ』の続編に期待してくれているのは本当にうれしいのですが、正直なところ不安の方が大きいです。

――楽しみにしている声が多いので、不安を感じていらっしゃることが意外でした。

この作品に限らずですが、視聴者の皆さんにとって面白い作品になっているかどうかは、皆さんの元に作品が届くまで分からないことです。不安はありますが、僕らは少しでも皆さんに楽しんでもらえるように、期待に応えられるよう最後まで全力を尽くします。

――最後に視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

自分たちが思っている以上に初代連ドラ『おっさんずラブ』をかなり濃く受け継いでいる続編になっていると思います。初代連ドラを愛してくださった方も多分文句なく、楽しめるものになっているはずです。キャストの演技も、スタッフの取り組み方も前回をはるかに上回るほど、ボルテージが高いです。現場も一切妥協なく撮影に挑んでいるので、最後まで温かく見守ってください。