山下さんからのアドバイスは……?

自分が本当にやりたい仕事は何? 身動きがとれない時期だからこそ「将来は●●したい!」と大風呂敷を広げて、次のチャンスをつかむための準備をしておこう。

山下さん: 子どものことって仕事をしていてもずっと心に引っかかってしまうものだと思うので、"診断待ち"という見通しが立たない状況は本当にしんどいと思います。実際、転職にしても"今は下手に動けない"というのが正直なところかもしれません。

いずれにせよ身動きが取れないのであれば、視点を現在から未来に切り替えて、これからどんな人生を送りたいのか、将来に向けて大風呂敷を広げる機会にしてみてはいかがでしょうか? やってみたい仕事、実現したい働き方……一切の制約をとっぱらって自分の夢について考えておくと、いざ動き出したときに見える世界が変わってくると思います。

あかねさん: そう言われてみると、現状に対する不満ばっかり目についてしまって、じゃぁ本当はどんな仕事や働き方が理想なのか、考えたことはなかったかもしれません。今後、転職なり将来の働き方を考えるにしても、そういったビジョンは必要ですもんね。

山下さん: 風呂敷を広げておくことは、チャンスをつかむための準備なんです。今まで無意識に"やりたい"と思っていた夢や目標たちが、風呂敷を広げることであかねさんの未来像の中に描かれ、座標を持ちます。

ぼんやりしていたことが急にクリアになるわけではありませんが、ふわふわせずに居場所を持つようになります。そうしておくと意識が向きやすくなって、実現につながるチャンスが訪れたときにもそれに気づきやすくなります。

今の仕事、今の状況で大きく動けないときは、一度立ち止まってみるのも一つの方法です。動けない期間にチャンスをつかみ取る力を育んでおくというのは、自分への投資にもなると思いますよ。