山下さんからのアドバイスは……?
自分だけでなく、上司や同僚にもメリットを示せる職場環境の改善案を考えてみて。伝えるときは、"要望"ではなく"提案"することを意識しましょう。
山下さん: 本来ならば、就業時間以降は仕事をしないというのが前提ですが、現状そういうわけにはいかない方が多いかもしれません。その場合、例えば「17~21時は難しいけれど、21時以降ではあれば、ご連絡に対応できます」など、相手にとっても受け入れやすい解決策を設定してみてはいかがでしょうか。
そして"要望"ではなく"提案"という形で「私はこういう働き方ができたらと考えていますが、どうお考えでしょうか?」と上司に伝えることができれば、意外とスムーズに事は運ぶような気がします。
あいさん: 確かに、"こういう働き方がしたいです"と伝えると、ワガママみたいで気が引けていたのですが、提案という形であれば、私も伝えやすいです。
山下さん: 提案するにあたっては、なるべく主観的ではない表現で、現状を説明することも大事です。
夫は残業が多く、両親も遠方で頼れる人はいない。18時に子どもの食事、19時にお風呂に入って20時半には寝かしつけをしなければならない……そんな風に、感情ではなく事実に基づき説明すれば、上司もあいさんの状況を理解することができます。
さらに「娘が寝た後の21時以降であれば集中して勉強や情報収集ができるので、今までよりも高いパフォーマンスを出せます」といったように、上司や同僚が、あいさんの希望に共感しやすくなる要素も加えられるといいですね。