問題をおさらい!
正解はこちら!
【答え】スズキ「COBRA」(コブラ)
正解はスズキ「COBRA」(コブラ)でした!
コブラは1989年にスズキが発売した250ccのオンロードモデルです。1980年代後半はフルカウルを持つレーサーレプリカ人気がピークを迎える一方、昔ながらの“単車”をイメージさせるネイキッド(カウルレス)モデルを求める声も高まりつつありました。
いくら空前のバイクブームといっても、すべて新設計でネイキッドを作るのは大変です。そこで各メーカーは、第一線のレーサーレプリカをベースにカウルレスモデルを展開します。このコブラもそんな1台でした。ちなみに、デビューした1989年も“巳年”だったりします。
コブラはベースモデルとなった「GSX-R250R」の強力なエンジンや高剛性アルミフレームを継承しつつも、5~6速はギア比を落として加速性能を上げ、フロント周りもカウリングを外しただけでなく、タイヤはバイアスからラジアルに、ブレーキディスクも小径ダブルから軽量な大径シングルに変更してストリート性能を高めています。
デザイン上の大きなアクセントが、コブラの襟首のように張り出したラジエターシュラウドです。
この手法やデザインは現在の「ストリートファイター」に近いのですが、当時のネイキッドは“昔ながらの単車らしさ”が好まれたため、その姿はずいぶん異質なモノに思われてしまったようです。また、デビュー直後に、同じGSX-R系エンジンを使いつつも、新設計の美しいスチールフレームと外装を与えられた「バンディット」シリーズが登場して注目されたこともあり、コブラは2年ほどで生産終了となります。
そんな知る人ぞ知るスズキのマイナー車のコブラですが、実は2代目だったりするのをご存じでしょうか? 実は初代は1968年に発売された2スト2気筒のスポーツモデル「T500」で、北米向けの初期モデルに「コブラ」というペットネームが与えられていました。翌年には「タイタン」に変更されますが、当時は市販車最速の181km/hを記録した超高性能車だったそうです。
それでは、次回をお楽しみに!