もうすぐクリスマスですね。プレゼントの用意はできましたか? 私は姪にワンピースを贈りました。喜んでくれたようでホッとしています。
さて、今回のテーマは「お金持ちの贈り物事情」です。大阪・北新地、東京・銀座と夜の街に勤め、素敵な男性と出会い、ときには贈り物をいただいたこともありました。中でももっとも心に残っている贈り物と、その贈り主である男性とのエピソードを今回はご紹介させていただきたいと思います。
ちょっぴりワガママなおねだりができるのも才能
20代前半の頃は、男性に対してちょっぴりワガママなおねだりをするのがちっとも怖くありませんでした。自分には高価なプレゼントを受け取るだけの価値があり、それが当然だと勘違いしていたのです。
お誕生日やクリスマスが来るたびに、どこそこのパンプスが欲しい、バッグが欲しい、ああでもないこうでもないと生意気なことを言っていました。
多くのお客様にはものわかりの良い女、つまり奥様がいらして、そのために男性は刺激的な"ものわかりの悪い女"を家庭の外では求めているのかもしれません。彼らの多くは、私のワガママにも笑顔で応じてくださいました。
35歳になった今は、高価なプレゼントをおねだりするなんていう怖いことはもうできません。受け取ったものの対価や見返りを求められたとき、それに応じられないような贈り物は受け取れない、受け取ってはいけないと、どこかで悟ってしまっています。欲しいものは自分で買ったほうが楽です。
無邪気におねだりができたらきっともっと苦労しなかっただろうな、とは思います。ちょっぴりワガママなおねだりができるのって才能ですよね。とはいえ、男性の恋心を利用して、無理なお願いをするのは危険です。絶対におすすめできません。
ハンドクリームを贈るのは今年で卒業しましょう
男性によっては、思いを寄せる女性に対して「貢いでいるみたいでイヤだ」と、あえて質素な贈り物をチョイスする方がいらっしゃるようですね。はっきり申し上げて、よしたほうが良いと思います。
愛する人から受け取るものであれば、それがたとえ枯れた木の枝でも嬉しいものですが、それは「愛する人から受け取るもの」であるという前提があってはじめて成り立つこと。その前の段階で、あえて質素なプレゼントをチョイスするのはちょっとセンスがないですね。
この時期の百貨店の化粧品売場へ出かけると、真剣な表情でハンドクリームを選んでいる男性の姿を必ずと言っていいほど見かけます。お友だちや家族へ贈るものならそれで良いかもしれません。もしくは男性が中学生や高校生ならOK。しかし、大人の男性がこれから口説き落とそうとしている相手に贈るものだとしたら、不十分な気がします。
恋人未満の相手を振り向かせるために贈るのだとしたら「愛していない人から受け取ったとしても嬉しいもの」であるべきです。センスが試されますね。
見返りを求めてしまうようなものは贈るべきではない
思いを寄せる女性との恋が実らなかったり、晴れて恋人同士になったけれどその後破局してしまったりした際に、「いくら貢いだと思っているんだ!」「あのときのデート代を返せ!」「あのときのプレゼントを返せ!」と、女性に対して迫る男性がいるそうですね。
贈ったものの見返りに永遠の愛や約束、自身への誠実さなどを求めてしまうのだとしたら、懐にも心にも余裕がないサインです。見返りを求めてしまうくらいなら、最初から贈り物なんてしてはいけません。
愛は一方的に与えるものです。見返りを求めてしまう方は、まだ誰かに「与える」だけの余裕がないのです。