問題をおさらい!

  • アルファロメオのエンブレム

    アルファロメオのエンブレムにヘビ! 由来は? という問題でした

正解はこちら!

【答え】ヴィスコンティ家の家紋「ビショーネ」が由来

アルファロメオのエンブレムには赤十字と大蛇、そしてローマ字表記のメーカー名が刻まれている。エンブレムの図柄は1910年の誕生以来、大きく変わっていない。

「赤十字」はミラノの旗とされている。「サン・ジョルジョ・クロス」という名称だ。アルファロメオはミラノに本拠を置く自動車ブランドである。

そして大蛇をよく見ると、人を飲み込もうとしている様子が描かれている。これはヴィスコンティ家の家紋で「ビショーネ」と呼ばれる。

ヴィスコンティ家は1075年(11世紀)から続いたイタリア貴族の家系で、1271年にはローマ教皇(デオバルド・ヴィスコンティ)を輩出したような名家だ。都市国家であったミラノの支配権を確立し、1400年代中期までミラノ公の地位を守り続けていた。

では、なぜ大蛇が人を飲み込もうとしているのか。これには諸説あり、ヴィスコンティの意味がラテン語で蛇を指すという説や、ヴィスコンティ家の先祖が森で人食い蛇を退治したという説、そして、旧約聖書に出てくる青銅の蛇からとられたという説などがある。

アルファロメオのエンブレムでミラノの旗とビショーネが組み合わされているのはなぜなのか。それは、このエンブレムをデザインしたA.L.F.A(1910年当時はまだアルファロメオではない)のエンジニア、ロマーノ・カッターネオの通勤路に関係がある。

彼はカステッロ広場から路面電車に乗って通勤していた。その広場からヴィスコンティ家のスフォルツェスコ城が見える。そこに2つの旗がはためいていた。それが赤十字とビショーネだったと伝えられている。ちなみにこの広場には、ビショーネが彫り込まれた外壁があるそうだ。

2025年は巳年。アルファロメオは新しいSUVを日本に導入する予定だという。ぜひアルファが活躍する年になってほしいものだ。

それでは、次回をお楽しみに!