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【答え】ラジオのロッドアンテナの上下スイッチ
最近のクルマのアンテナといえば、小型のショートポール型やシャークフィン型が主流ですが、ちょっと旧いクルマとなると、細長くて伸縮式のロッドアンテナ(伸縮式の釣竿に形状が似ているのでその名になったそうです)を採用したものがほとんどでした。その初期のものは手動で伸ばしたり畳んだりしたものでしたが、出し忘れたまま走行中にラジオを聴こうと思っても感度が悪くて雑音だらけだったり、出しっぱなしのまま立体駐車場に入ってしまいアンテナが折れたりと、さまざまなトラブルがありました。
そこで、1980年ごろからは、電動で伸縮するタイプのロッドアンテナが普及してきました。機構としては、ラジオのオン/オフに連動して自動でアンテナが出てくるものと、インパネのスイッチで伸び縮みさせられるものの2つがあり、出題したのは後者のタイプです。
スイッチタイプで便利なのは、走行時の状況に合わせて長さが調節できるところ。最長の位置にしておけばラジオの感度が良くなるのは当たり前ですが、高速走行中は風圧でロッドアンテナが曲がったり壊れたりする恐れがあるため、その時は長さを半分程度に縮めて強度を増しておくことができたのです。
もっとも、最近ではスマホの「radiko」でラジオが聴けるようになり、Bluetoothなどで車内のオーディオに接続すれば高音質で再生することができるようになってきました。なので、旧いゴルフに乗る筆者も、あのアンテナスイッチを使うことがほとんどなくなってきたというのが現状です。
それでは、次回をお楽しみに!