問題をおさらい!

  • 初代「セリカ GTV」の「V」って何の略? という問題でした

正解はこちら!

【答え】「V」は「VICTORY」(ヴィクトリー=勝利)の頭文字

1970年に登場した初代セリカは、フォード「マスタング」からインスパイアされたフルチョイスシステムを採用した、日本のスペシャリティカーの草分けともいえるモデルでした。トップモデルはヤマハ発動機製の1.6L DOHCエンジン「2TG」を搭載した「1600GT」でしたが、1972年には高性能な2TGエンジンをいかし、レース活動に参加して勝つ(=ビクトリー)ためのグレードとして、GTからパワーウインドーや電動リモコンミラー、AM/FMラジオなどの豪華装備を取り外して軽量化し、代わりに強化した足回りや185/70HR13ワイドラジアルタイヤ(あくまで当時の感覚ですが)を装着して運動性能を高めた「1600GTV」がデビューしたのです。

最高出力115PS、最大トルク14.5kgmを発生する2TGエンジンは、900kg台の軽い車重に対して十分にパワフルで、価格も比較的、手に入れやすいものだったので、若いドライバーに大人気となりました。当時は街中や峠道でダークグリーンのセリカをよく見かけたものです。

  • トヨタの初代「セリカ」

    1600GTVが搭載する1.6L DOHCの「2TG」エンジンは、パワフルかつ吹き上がりのシャープさが自慢でした

インテリアはブラック一色の簡素なものですが、ビニールレザー製のハイバックシートと丸型メーターが並ぶコックピットなど、そのスパルタンな雰囲気が最高でした。

  • トヨタの初代「セリカ」

    丸型メーターがずらり並ぶコックピットやビニールレザーのハイバックシートなど、黒一色でスパルタンに仕上げられた1600GTVのインテリア。GTからパワーウインドーや電動リモコンミラーなどの装備を省き、軽量化を実現しました。助手席ドアにある手回しのウインドーレギュレーターが見えるでしょうか?

この後、2.0L DOHCエンジンを搭載したテールゲートのあるセリカLB(リフトバック)2000GTが登場しましたが、2TGエンジンの吹け上がり具合や軽快感から、走りの面で最高のセリカは1600GTVだといわれていました。

  • トヨタの初代「セリカ」
  • トヨタの初代「セリカ」
  • ボディサイドやリアエンドには、高性能モデルであることを主張するGTVのロゴが入っています

それでは、次回をお楽しみに!