5.節約食生活の中でもメリハリをつける
井上さんのランチは予算200円以内。ただ、井上さんが大事にしているのは200円という予算よりも毎日続けられるように、用意する手間を極力減らすことのようです。
お弁当準備にかける時間は毎日なんと3分以内。そんな井上さんオリジナルのお弁当はこちら。
井上さんが作っているお弁当
(1)前日の夜に、自然解凍の冷凍食品を6品タッパに入れて冷蔵庫に入れる
(2)前日の夜に、冷凍庫にストックしているおにぎりを(1)と一緒に冷蔵庫に入れる
(3)当日朝、(2)のおにぎりはレンジでチンして(1)と一緒にお弁当袋に入れる
(4)当日朝、200ccの水をポットで沸かし、魔法瓶に入れる
★お弁当袋には常にいろんな種類のインスタントカップスープの素と海苔を入れておく。
(1)食べる直前に、その時の気分に合わせてチョイスして、魔法瓶に入れて何度も振ってスープの完成
(2)食べる直前に、おにぎりに海苔を巻く
ただ、たまには株主優待を使ってテイクアウトしたり、コンビニでお昼を買ったりすることもあるのだとか。平日ランチの節約にもメリハリが大事なんですね。
6.支払いは徹底的にキャッシュレスにする
「2013年くらいまではポイントの2重取り、3重取りは当たり前で、場合によっては4重取り、5重取りということもできていたので、ほぼ全ての支払いに5%以上のポイントをつけていたと思います」
「効率の良いポイントの貯め方を常に考えながら、毎年10万円分くらいのポイントは貯めていたと思います。つまり日常の生活費は変えずに、10万円分の節約になっていたということです」
昨今の節約生活では欠かせない存在になっている"ポイ活"。井上さんは、その時の還元率などに合わせてクレジットカードを変えているそうですが、変更するのが嫌な方は以下のどれかをメインカードにすることをオススメされています。
井上さんオススメのメインカード
(1)リクルートカード(リクルートサイトやローソンでの買い物が多い人向け)
(2)楽天カード(楽天サイトでの買い物が多い人向け)
→上記の2つに当てはまらない人は、還元率1%以上でキャッシュバックされるカード
7.日常生活の質を上げない
「心当たりがある人もいるかと思いますが、人は一度あげた生活水準をなかなか下げることができないものです。それは周囲への見栄やプライドもありますが、1番の理由は甘い蜜を知っていることによる惰性だと思います」
「僕がこれまであげたような節約を実践しようとココロに決めたのは大学時代です。つまり、社会人になって収入を得るようになっても、大学時代からお金の使い方を変えないようにしているだけです」
それだと頑張って働いた意味がない、と感じる方は、収入が増えた分の2割までは支出を増やしてもいいというルールにしてみたり、日常生活ではなく臨時支出として対応するご褒美にするのがオススメなんだとか。
8.究極の先取り貯蓄をしておく
「僕の場合、約22万円の給料が毎月25日に振り込まれたら、その内10万円は翌月1日には自動で銀行口座から証券口座に自動で移る設定にしていました。つまり手取り22万円というのは給料が振り込まれてから5日間くらいだけで、その後強制的に手取り12万円という状況を作っていたということです」
「口座に12万円しかないのであれば、12万円で生活するしかないですよね?」
給料が入ったら貯蓄したい額を"銀行"に預けるのではなく、世界経済に分散した投資信託の商品を、毎月一定額、投資するための資金に回す。その行動が、資産1億円を作ることにつながったのだそうです。
節約をしているのは"しっかりお金を使いたいもの"があるから
これだけ節約している井上さんですが、日常品でもこだわりがあるものは高い方を買ったり、数年に1度のイベントに10万円以上の予算をかけたり、寄付をしたり、炊飯器・枕・靴には人並み以上のお金をかけていたりするのだとか。
「人生でやりたいこと」「将来やりたい仕事」リストを作り、その実践のために最も多くお金を使われているそうです。
「しっかりお金を使いたいと思う対象があるから、それ以外では究極の節約術を続けることができる」と井上さん。
こだわりたいもの、そこそこでいいもの、自分の中でお金を支払う対象の優先順位をはっきりさせることが、節約生活のモチベーションを上げてくれるのかもしれません。
このほかの節約術は、井上さんのブログで見ることができます。興味のある方はぜひのぞいてみてくださいね。