――“明石家メンバー”がスタジオを飛び出して、国内外でオールロケを行うスペシャル企画も恒例ですね。
寛平:ショージもわざわざサンフランシスコまで来てくれたもんなあ。
ショージ:ああ、あれは寛平兄さんが…。
寛平:「アースマラソン」の途中、がんが見つかって、手術して、もうほんまに死ぬかなというぐらいしんどくて。それから退院して3日ぐらいした時に番組で来てくれてな。さんまちゃんが「ゴルフ行くぞー!」って。そこでもものすごく怒られて…。
ショージ:ほんま、過酷な試練を与えられますね(笑)
――韓国ロケ(2006年10月1日放送『明石家電視台in韓国・済州島 サン様ファミリー大集合SP』)では、ロケ中にさんまさんが行方不明になるという事件もありました。
ショージ:チームに分かれて、バギーに乗って競争してたんですよ。
寛平:そしたら、さんまちゃんが映画か何かの撮影の場所に入っていったんですわ。超有名な…チョー・ヨンピル? あ、ペ・ヨンジュンか。
ショージ:チョー・ヨンピルって、むちゃくちゃや(笑)。さんまさんが戦争モノかなんかやってる撮影現場に入ってしまって、迷子になってねえ。ほんと、みんなでいろんなところに行って、いろんな思い出がありますわ。当時はくりぃむしちゅーもレギュラーで出てましたしね。
――現在のレギュラーである雨上がり決死隊さんや中川家さんも、ブレイク前から出演されてますね。
ショージ:雨上がりもレギュラーになった当時はほとんど仕事がなかったらしいですしね。
寛平:中川家もそうやもんなあ。
ショージ:この番組に出て、さんまさんとのトークとかいろんなことの中で身に付けたものや得るものがたくさんあったんじゃないですかね。
■知られざるさんまの努力
――『明石家電視台』は、さんまさんのテレビ番組として関西ローカルで唯一のレギュラーであり、テレビのレギュラーとしても一番長く続いている番組です。お2人が身近で見ていて、その秘けつは何だと思いますか?
ショージ:それはやっぱり、さんまさんの番組に対する思いと、MBSさんが裏で一生懸命番組作りをやってくれているおかげでしょうね。
寛平:僕らはずーっと横でついて行ってるだけやから。
ショージ:そこで僕らができることって、その時その時の空気感の中で…。
寛平:あの、ショージ…僕、頑張ってるかなあ?
ショージ:頑張ってますよ。
寛平:ほんまあ? ショージが頑張ってるのは分かるんやけど。うちの嫁からも「あんた、全然しゃべってへんやん」って言われるねん。
ショージ:いやいや、頑張ってますよ(笑)。寛平兄さんがおるとおらんでは全然違いますからね。
寛平:そう言うてもらえたらうれしいですわ。
ショージ:でもこの番組も、考えてみたら来年30年ですか。あと何年続くかわからへんけど、続く限りはいろんな企画をやってほしいですね。僕らもずーっと一緒におる訳やから、できる限りのことはしますよね。
寛平:ショージもさんまちゃんも僕より6歳下やけど、この年になってもずっとかわいがってくれてるのはやっぱりうれしいです。
ショージ:それは寛平兄さんの存在もあるからですよ。でもこの番組がなくなった時、月曜日って何してるんやろ?って思うこともあるんですよ。
寛平:ほんま、勉強にもなるしなあ。
ショージ:いつまでも勉強ですね。今の流行であったり、洋服であったり、アニメであったり…そんなのって僕らは司会じゃないから、興味がないものは全然身に付かないんですよね。でも、番組に若い子が来ても、さんまさんがそういう受け答えをとっさにパパッとできるのは、やっぱりどんなゲストでも対応できるような努力をしたり、物を見たりとかしてるからですよね。俺らにはそこはないなと。
寛平:若い子の歌とかもね、よく知ってますわ。
ショージ:年に1回はニューヨークに行ってミュージカルを見たりとか。あの歳で第一線で動いてるっていうのはそれだけの努力をしてる訳で、僕ではできないことです。
寛平:無理やな。
ショージ:サッカー、バスケ、野球、映画…よく知ってます。どないして勉強してるんやろと思いますね。